マツモトクラブ『クラシック』発売! <インタビュー① ネタ編>

マツモトクラブ最新作は5年ぶりのライブ収録ベスト盤 & バンド結成!? 「現時点での集大成」と語る彼の言葉には、今後に賭けるピン芸人としての並々ならぬ決意が込められていました。2020年、マツモトクラブの進化を見届けるうえで絶対に欠かせない1本です!

●3本目となるDVDですが、内容はどのように決めましたか?
2015年に「R-1ぐらんぷり」で初めて決勝に行ったときに初のDVD『ヒゲメガネ thank you!』を出させてもらったんですが、翌年のDVD『ヒトミシリ want you!』はネタDVDというより、ネタをロケで表現する形だったので、舞台上で僕が普通にマツモトクラブのネタをやるDVDをそろそろ出したいなという思いでこの形にしました。今の現時点でのベストネタ、好きなネタを選びましたね。

●5年前のDVD収録とは気持ちが違いましたか?
そうですね。ネタはこれまで通りやるという感じだったんですが、幕間のネタ以外に入るものを何にするのか結構考えました。それで、「あ、バンドやりたい」と思って、やらせてもらっちゃいました。そのための会場をお借りいただいたり、スタッフさんはいろいろ大変だったと思います。でもそのおかげですごく楽しかったし、出来上がりもすごく満足いくものになったと思います。

●ネタ選びは迷いましたか?
結構迷いました。でも最終的に自分としては今のベストを選べたと思ったんですが、僕のライブを手伝ってくれたりずっと携わってくれている、ふみつけ大将軍小仲っていう後輩に、「俺のベストネタこれだよ」ってラインナップを見せたら、不満そうな顔をされました。「あれが入ってないですね」とか。結果、彼の意見は参考にしてませんが(笑)。

 

●ネタについて聞かせてください。
「ちょうじ」は、3~4年前に作ったネタなんですけど、結構テレビとかでもやらせていただいたことがあるので、いろんなところで「このネタすごいね」って言ってもらえたネタです。それを今回のDVDに入れられたことは本当にうれしいし、ありがたいですね。残しておきたいネタの1つです。オチはネタを作りながら考えたんですが、最初に出来上がったときはこういうオチじゃなくて、確か一発ギャグかなんかをして終わってたと思います(笑)。「おさいせん」は、これは実は2本目のDVD『ヒトミシリ want you!』で「お賽銭」としてロケで収録されてるんですが、そのあと今回のバージョンを自分の中で新たに思いついたので、これでぜひ収録してほしいと思って入れました。それで言うと「ホームのかんとく」に関しては、DVD収録の時点からもうすでに進化しちゃって、収録し直したいです(笑)。今はだいぶオチが変わってます。

 

●台本を変更するとき、ネタの音声を収録し直すんですか?
そうなんです。僕の場合、言葉を1つ変えたいとなったら、やっぱりそこだけ撮り直すと浮いちゃうので、全部撮り直さなきゃいけなくて、結構大変なんです。でも、「ジュリア」に関しては、ここ2年くらいで作ったネタなんですが、音源がずっと変わってなくて。初めてライブでネタをおろしたときのままの音を使ってます。普通は、「ここはあんまりウケなかったからこう変えよう」とか「ここがウケたからもっとウケさせるためにフリをここに入れおいたほうが」とか、そういう作り直し方をするんですが、「ジュリア」はほんとに一発目からずっと変えてないですね。

●今回ネタを収録するにあたってすべてのネタを再考したんですか?
はい。全部見直しましたし、あと、1本目に「物理の豊田先生」っていう学校の先生が出てくるので、「ジュリア」の先生も豊田先生にしたほうがウケるなとか、ライブをするにあたって全体的にそういうことも考えましたね。

●全体を通しての出来はいかがですか?
まだ通して見れてはいないんですが、編集にも立ち会わせていただいて「ここは引きの画にしてほしい」とか「ここは寄りでお願いします」とか、カット割りの希望も言わせてもらって、自分としてはすごく満足のいくものになっています。

●2020年はどのような目標がありますか?
今後はもうちょっと毛並みの違う、今までのマツモトクラブじゃない挑戦をしていきたいなと思ってます。例えば、このDVDもそうですけど、全部音声とやりとりするネタなんですけど、今後はそうじゃなくて、ただ僕が舞台上に出てきてひとり芝居みたいな形のネタとかもやろうと。これまで、ずっとひとりコントで笑いをとってきているピン芸人さんたちを目の当たりにしたときに、自分は音を使ってずるいなという気持ちがあったんですけど、これが俺だからいいんだって思いももちろんあって。そうやってずっとやってきたんですけど、1回チャレンジしたほうがいいんじゃないかと。そういう2020年にしたいなと思ってます。

●最後にメッセージをお願いします。
音を使ったマツモトクラブのネタというものの、現時点での最終形態じゃないですけど、節目というか、マツモトクラブのベストネタだと自分では思っているので、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。今年は「R-1ぐらんぷり」で決勝に行けなかったんですけど、エゴサーチをしたら「マツモトクラブ決勝落ちたのかよ」とか「見たかったな」ってつぶやいている方もいたので、そういう方はぜひこれを買ってください。

マツモトクラブ『クラシック』発売!! インタビュー② ライブMV編はこちら

『クラシック』

独自のスタイルで魅せるひとりコント師”マツモトクラブ” 待望のDVD第3弾!!

ライブ収録のネタ9本と、オリジナル楽曲のライブMVを7曲収録!!

2019年12月15日、新宿シアターモリエールにてベストネタ9本をライブ収録!
ネタの間には、マツモトクラブ率いるバンド“チェックーズ”のオリジナル楽曲ライブMVを7曲収録‼
笑いと音楽、マツモトクラブの魅力を1枚にまとめた渾身作‼

  • 品番:SSBX-2676
  • 価格:¥4,180(税込)
  • 発売日:2020年3月25日
  • 発売元:Contents League
  • 販売元:ソニー・ミュージックソリューションズ
  • 収録時間:本編76分

収録内容

【本編】

■物理の豊田先生
♪「クラシック」
■おさいせん
 ライブMC①
■ジョン
♪「1位カレー2位とんかつ」
■あおき
♪「コンバンハ」
■トレーニング
♪「六本木の山本の唄」
■クロワッサン
♪「まんてん」
■ホームのかんとく
 ライブMC②
■ジュリア
♪「Glowing Days」
■ちょうじ
♪「ステファニー」

 

【DVD封入特典】
歌詞カード

 

 

VIDEO

特集一覧へ戻る