ヒコロヒーのベストネタDVDが完成! 芸歴10年を迎え、今年はメディアを始めとした様々な活躍が見られたヒコロヒー。DVDにはそんな彼女の多才ぶりがうかがえる14ネタを収録。ポーカーフェイスな彼女が飾らず語るDVDインタビューもぜひ合わせてご覧ください。
●初DVDの発売が決まったときの感想は?
ありがたいなという気持ちでした。
●DVDに収録するネタを選ぶのは大変でしたか?
それほど時間はかからなかったです。パパパッと決まった感じで、選ぶのは早かったですね。自分が好きなネタを中心に選びました。自分が好きなネタということが最優先だったので、全部自分で決めさせて頂きました。
●タイトルやパッケージなどはどのように決めたのですか?
ネタを決めてからタイトルを決めたんですが、タイトルは候補をいくつか出して、パッと決まりました。そのあとにデザインを決めました。デザインは、パッと目につくように。本棚やラックにこのDVDを置いたとき、置いていただいた方の部屋がちょっとだけ鮮やかになって、でも邪魔しない、みたいな感じがいいかなと思って、このパッケージになりました。
●基本的には全部おひとりで決めたんですね。
はい、これまでもずっと自分でやってきたので、このDVDに関しても変わらず自分でやろうと。ネタもひとりで作っていて、作家さんに相談することもあるんですけど、だいたい自分ひとりで作ってます。
●収録のネタ順はどのように決めたのですか?
見ている人になるべく早く脱落していただこう、という感じですね。1本目の「社交パーティー」をみて、あまり面白くないなと思ったら、その先のネタも面白くないやろうし、見切りも早くつけていただけるかなと。
●収録ネタの中で初期のネタはどれでしょうか?
「女子プロ野球」ですね。確か、スポーツ新聞で“女子プロ野球優勝”の記事が小さく掲載されていたのを読んで、普通のプロ野球リーグ優勝だと1面にバーンと出るのに、女子プロ野球だとこんなに小さいんだ、というところから、ネタにできそうだなと。
このネタを初めて舞台でやったときの反応は良かったです。その後のネタも、これ作りたいなと思ったら作るという形で、良くも悪くもここまで特に変化はしてないかなと思います。DVDに収録されているネタで言うと、「村の生贄」も、こういう人がいたらおもしろいな、くらいの感じで作ったかなと。
●苦労してできたネタはありますか?
苦労ではないんですが、「至福の時」はいろいろ試行錯誤していて、もっともっと変化させていきたいなと思っているネタですね。一番最後にした理由は、単純に自分が一番気に入ってるネタだからです。
●周囲から評価の高いネタは?
「懺悔室」とか「海外ボランティア」とか、私が怒っていたりハッキリ物を言うタイプのネタは、ヒコロヒーらしくていい、みたいなことを言っていただけますね。
●収録ライブで悩んだところやこだわったところはありますか?
周囲に意見を聞いたのは「軽井沢」のセットの掛け軸とか。2パターン用意いただいたんですが、自分としてはどちらでもよくて。そういうときには意見を聞けるんですよね。こだわりがあるところは全部自分で決めちゃいます。
●ネタ稽古はどのようにされてるんですか?
たまに作家さんに見ていただいて、話を聞いていただいて、ちょっと修正してまた見ていただいてという感じですね。稽古はそれほど好きではないんですが、舞台だとどうしてもお客さんの笑いの瞬間とか間合いによっていろんなことがずれていったり早まっていったりするので、そこはある程度余白を残して合わせていけるようにしたいなと思ってやってます。
●収録ライブはトラブルなく進みましたか?
早着替えがちょっと。ずっと自分ひとりで出ているので、ババッと着替えてすぐ舞台に出ないといけなくて、もしかしたらちょっとシャツが出てたりするところがあるかもしれません。
●ネタ以外の段取り等で苦労などはありましたか?
そこはもう本当にマネージャーだったりスタッフさんたちが支えて下さったので、特に気にせずネタに集中できました。
●収録ライブが終わった後はどんな気持ちでしたか?
ホッとしたという感じに近いですかね。
●単独ライブは今後も続けていきますか?
キャリアやそのときどきのスタイルによってちょっとずつ作るものや舞台の形は変わっていくかもしれないですし、どういう形になっていくかわかりませんが、ネタを作ることとネタをやることは自分の基盤なので、必ず取り組み続けたいし、続けないといけないなと思ってます。
●DVDを見てもらいたい人は?
今までお世話になった人たちに見ていただきたいですが、お客さんにももちろん見てもらいたいです。客席に3、4人しかいないような頃からずっと劇場に見に来てくださってた方もいらっしゃれば、ほんとに最近になって私のことを知って下さった方もいると思うんですけど、どんな人でもありがたいです。
●今後またDVDを出したいですか?
形を変えて何かを出すというのはあるかもしれないですね。今はネタという形ですが、まだまだおもしろいものを作れるんじゃないかなと。例えば映像だったりアニメーションだったり、
ほかの人がやってこなかったようなユーモアの見せ方とかコメディの作り方っていうのもあるのかなと思ったりはしますね。
●2021年は大活躍だったかと思いますが、今後の抱負は?
今年はお仕事増えたなとはもちろん思いますけど、深夜の番組ばっかり出てるので、なんでみんな私のことを知ってくれてるんやろ、みたいな感覚なんですが、ありがたいなと。今後は脚本とかを勉強していきたいなと思ってます。
●最後にメッセージをお願いします。
あんまり私のことを知らない方も知って下さってる方も、このDVDを見ていただいたら、私がどういう人間でどういう芸風でどういうことをしてきてどれほどろくでもないかということがわかっていただけると思うので、まずは、ヒコロヒーどんなもんやねん、という気持ちで見ていただければなと思います。
『best bout of hiccorohee』
ヒコロヒー初DVD! ベストネタと新作ネタをあわせて披露した単独ライブ「best bout of hiccorohee」を映像化!
2021年で芸歴10年目を迎えたヒコロヒー。これまでにつくった数多くのネタから選んだベストネタと、新作ネタをあわせて披露した単独ライブ「best bout of hiccorohee」を7月10日に北沢タウンホールにて開催。それぞれで異なるネタを披露した昼・夜公演から、様々なキャラを演じるひとりコントやフリップネタもあり、たっぷり14ネタを収録。
- 品番:SSBX-2697
- 価格:¥3,300(税込)
- 発売日:2021年9月22日
- 発売元:Contents League
- 販売元:ソニー・ミュージックソリューションズ
- 収録時間:本編71分
収録内容
■社交パーティー
■女子プロ野球
■おばあちゃんの夏休み
■海外ボランティア
■葬式
■コント
■家庭教師
■村の生贄
■軽井沢
■自分探し
■象形文字
■懺悔室
■遭難
■至福の時