「R-1ぐらんぷり2016」優勝から2年。最強の地下芸人と言われていたハリウッドザコシショウは、日本一のピン芸大会優勝という冠を手に入れ、知る人ぞ知るレジェンド芸人になりました。そんな彼の真骨頂「ものまね100連発」最新作が遂に誕生! DVDに賭ける熱い気持ちやこの2年の変化など、王者の知られざる深い思いをぜひじっくり読んで下さい。

 
 

●「R-1ぐらんぷり2016」優勝後の仕事の変化は?
ハリウッドザコシショウ:仕事を断るということはないので、いろいろやらせてもらいましたが、合わない仕事もありましたね。スベった仕事はその後につながらないですし、ただウケるとやはり違いますね。「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の「替え歌最強トーナメント」という企画で準優勝したんですが、これは自分の中でも肝でした。自分自身、「ここは絶対にがんばらないといけない」「ここだけは逃したくない」って気持ちで。徳永英明さんの「壊れかけのRadio」の歌詞をすべて僕のネタの「ハンマーカンマー」に変えて、徳永英明さんのモノマネ芸人さんが歌ってくださったんですが、見事にバズりましたね(笑)。爪痕を残せたと思います。
 
●芸人として、気持ちの変化はありましたか?
ハリウッドザコシショウ:この2年は大きいです。基本的に芸人って自分のやりたいことをずっとやりたいじゃないですか。やりたくないことはやりたくない。だったら、やりたくないことをやらないようにするにはどうしたらいいかというのをずっと考えながらやってきました。とはいえ、全部が全部ひとりよがりなことをやるのは難しいですよね。こういう自分のDVDを出せるような機会があれば全部自分のやりたいことをガーッと詰め込むことはできますけど、メディアでそこにそぐわない内容をやるのはちょっと違うなって。例えばゴールデンの番組で放送禁止用語を言うとか。そうじゃないんですよね。ニーズに合わせるんですけど、ニーズに合った範囲の中でどこまでギリギリをいけるのか。芸人って勘違いしてしまうんですよ。合わせるってことを「お客さんに媚びる」って。でも、お客さんに媚びるんじゃなくて、わかりやすくするだけでいいんですよね。ボケの質を下げる必要はなくて、ボケの質は高いまま、この質の高いボケを人に伝わるように努力をするだけでいいんですよ。まあ、僕はそんなことまったく考えてないですけどね!
 
●この2年、「R-1ぐらんぷり」で、後輩のアキラ100%さんが優勝、おぐさんが最終決戦進出と大活躍でしたが、どうご覧になってましたか?
ハリウッドザコシショウ:アキラは僕の弟子みたいなもんですからね、本当によかったですよ。慕ってくれてる後輩が優勝するのはうれしいです。アキラは僕とはまた違って、自分の道を行ってるなと思いますね。僕はほんとに“お笑い”っていうところしか行けないですけど、アキラはそうじゃなくて芝居もできるしクイズもできるでしょ。そういうとこに行こうとしてるからネタも表現もわかりやすいじゃないですか。ちゃんと芸がゴールデン向きだと思いますよ、裸ですけど(笑)。よく僕のこともテレビとかで話してくれてるみたいなんですが、もうちょっと名前出せ! 少ない! おぐは、しくじりましたねー。本人にも言いましたよ、「お前やったな」と。「そこは優勝しかねーだろ」と。ほぼほぼ優勝にかすってたんじゃないかと思うんですけどね。僕はおぐが優勝じゃないかなと思ったんですが、やっぱりあれが生の空気ですよね。だからね、優勝っていうのはなかなかできないことなんですよ!
 
●今回R-1優勝以来2年ぶりにDVD2作目を作ることになったきっかけは?
ハリウッドザコシショウ:1作目の出来が非常によかったので、スタッフさんたちが「また作りたい」って、そのときから言ってくださってたんです。反響もすごくよくて、コメントをくださったピエール瀧さんにまずお渡ししたんですが、「おもしろかった、売れるといいね」と言っていただいて。石野卓球さんにもお渡ししたら、後日電話がかかってきて「何このボリューム」って(笑)。普通、芸人さんは1作目のDVDって総集編なんですよね。2作目から単独ライブに移行することが多いと思うんです。実際僕も単独ライブを収録するという話もあったんですが、「ギャグが100個できたらやる」ってことでいいんじゃないかと。なので2年かかりました。
 
●改めて1作目を振り返ってみていかがですか?
ハリウッドザコシショウ:あれもすればよかったこれもすればよかったっていう心残りはあったんですよ。R-1優勝の直後で、DVDを出すだけで精一杯っていう感じだったので。特に、特典映像がここまでできると思ってなくて。「第4回 喚き-1 GP」と「ハリウッドザコシショウのゲロ喜利 DVDver.」と、あとは僕が普段からYouTubeにアップしていた動画を厳選して入れたんですが、本当はもっといろんなことがやりたいという提案はしていて、でも時間もなくて。YouTubeに関してはスタッフさんに観てもらったら「おもしろい」ってすぐに決まったので、豪華版みたいにはなりましたね。「喚き-1 GP」はそれまでやっていたものより少しランクが上がったんじゃないかなと。
 
●今作の内容はどのようにしようと考えたんですか?
ハリウッドザコシショウ:本作はベーシックな感じが一番いいなと。DVD の内容自体を変えてしまうという方法もあるんですけど、やっぱりライブのお客さんとの掛け合いがいいんですよね。僕、ミュージシャンのDVDってPVよりもライブ派なんです。CDにきれいに収録されている曲をライブで生でやるっていうのがカッコイイんですよ。お笑いもそうだと思うんです。生だとテンションが上がるから変化があるじゃないですか。反応もあるから、まさにライブって感じで。お客さんの反応があんまりにないときは、自分でお客さんに「何それ」って聞いたりしますから(笑)。 
 
●今回の「100連発」の中で特に印象に残っているネタは?
ハリウッドザコシショウ:印象に残ってるのは「誇張なしのバイきんぐ西村」かな。僕の変化球ですよね(笑)。元々西村とはガチで似てるって言われてたので。この100連発って、1から30までが単独ライブ1日目にやったネタで、31から60までが2日目にやったネタなんです。61から100が前回のDVDからここまでに出来たネタで。やはり1から60までのネタは特に見て欲しいところですね。
 
●100個ものネタの順番はどのように決めたんですか?
ハリウッドザコシショウ:トップバッターの「誇張しすぎたPPAP」はジャスティン・ビーバーに届けばいいなと(笑)。まあ、一発目っぽいじゃないですか。「誇張しすぎた永野」も休憩後の一発目ということで勢いを付けようと。で、「古畑任三郎」を100発目に。ちゃんと考えてるんですよ、これで飯食ってますから(笑)。DJじゃないですけど、こういうの考えるの好きなんですよね。長いセットリストを考えてる感じで楽しくて。だってもうこれお客さんと真っ向勝負じゃないですか。ずーっとギャグだけやリ続けてると、90発目くらいにはもう寂しくなっちゃって。「終わりたくたない」みたいな、ははははは! 遠足じゃないんですけど、終わるとなんか寂しいなって。この楽しい空間をお客さんと共有してるわけですから、やっぱり終わりたくないなってなりますね。
 
●「100連発」以外にもさらに「ミス◯◯漫談」「相棒漫談」も観ることができますね。
ハリウッドザコシショウ:意外と「相棒漫談」がよくウケたんですよ。実は自分の中でもう古畑が飽きちゃってて。じゃあ何かほかのネタをしようということで、「相棒」にしたんです。そしたらこれがやってて楽しくて。機会があるたびにやってますね。古畑だけじゃないっていうところを見せられたのもよかったかなと。古畑を捨てるってわけじゃないんですけど、こういうのも見せたかったのでDVDに入れました。今後シーズン3が出るときには、また何かの漫談を入れると思いますね。シーズン3が出るかどうかはこのDVDにかかってますが(笑)。
 
●DVDのオススメポイントを教えて下さい。
ハリウッドザコシショウ:全部で210分あるんですよ。本編100分で特典110分なんですが、本編は多分何も映ってないです。特典映像は僕の家の便所が映ってます(笑)。でもほんとに、今できることを全部詰め込みました。これ、いま流行ってるいろんな動画サービスで配信できたら売れるじゃないかなって思います、ほんとに。そういう意味でもこのDVDは未来に向けて作った1作です。ここは太字で表記してください。今やりたい企画、今やりたいネタ、ハリウッドザコシショウのすべてと言っても過言ではないです。すべてと言ってもアソコは映ってないですよ。ここは赤字で表記してください(笑)。

『ハリウッドザコシショウのものまね100連発ライブ!SEASON2』詳細ページは こちら