ウエストランドの記念すべき初単独ライブ「GRIN!」がDVD化! 初にして東京公演3日間完売、さらに追加大阪公演が決定する人気ぶりを見せたウエストランド。漫才だけで勝負した同ライブで、次から次へと井口の不満が溢れ出す怒り漫才11本は圧巻です。そんな井口をいつも無気力にいなす河本は幕間VTRを担当。これがさらに井口の怒りを買うことに!? 初単独ライブをめぐる2人の漫才のような攻防戦をぜひ御覧ください!

 

 
●初単独ライブの初日を迎えたときのお気持ちは?
井口 浩之(以下、井口):責任感ですよね。ほかのライブだと、僕らが失敗したとしてもほかの芸人さんがいますが、これは僕らしか出てませんから。
河本 太(以下、河本):そうですね。なんなら普段のライブのお客さんはほかの芸人さんを見に来てますしね。
井口:開演前は一番嫌でした。これまでにないタイプの緊張でしたね。「めちゃくちゃになったらどうしよう」とか、「みんな満足してくれるのかな」とか考えちゃって。ウエストランド以外誰もいないライブですから、逃げられない。
 
●どのような内容にするかなど、話し合ったりしましたか?
井口:「漫才だけ」ってことだけ決めて、あとはなんにも。
河本:あんまり2人で話してはないかもしれないです。
井口:僕が全部作ってるので。
河本:僕あんまり関わってないんです。
井口:もろもろの打ち合わせは僕とマネージャーさんがやって。
河本:蚊帳の外。
井口:もっと言うと、こいつはネタを覚えるのが嫌だから、僕のいないところでマネージャーさんに単独辞めるよう進言してましたらから。「井口を説得してくれ」って。
河本:自分では怖くて言えないのでマネージャーさんに、「単独なんか意味ないし、井口に負担になるし、辞めるように言って下さい」ってほんとにお願いしました(笑)。ただただ僕がやりたくなかっただけなんですけど、終わってみたらやってよかったと思います。
 
●VTRはそんな河本さんの力作ですね。
河本:VTRは楽しかったですね。
井口:いやいや、ほぼほぼなんにもやってないでしょ。VTRで五分五分にされたら困る。僕がネタ書いてる間に普通にキャンプ行ってるんだから、VTR関係なく。
河本:焼印も意外と大変なんですよ。熱いし。
井口:いや、職人的大変さはもうお笑い要素ではないよ。あんなVTRあります? あれは単独ライブ史上一番つまんないVTRですからね。
河本:自分でもさすがにもうちょっとなんかあったなと。
井口:それでもう1つがキャンプでしょ。あれが単独ライブ史上つまんない幕間VTRの1位と2位。キャンプのほうがまだちょっとおもしろいので2位かな。
河本:まだちょっとね(笑)。
井口:恐ろしいのは特典映像でさらにそのキャンプの未公開映像がありますから。それが未公開史上一番おもしろくないですね。
河本:ワースト1位です。
 
●単独ライブの準備をやってみていかがでしたか?
井口:単独の準備なんて1つも楽しくないですね。ネタ作らなきゃいけないですから。「タイタンライブ」でいつも前日の夜か当日の朝に新ネタを作るので、今回も締切がないと絶対作らないなと思って、3ヶ月前から締め切りを1個1個決めて、ネタ合わせして、また新ネタ作って合わせてっていうペースでやってたら、どっかで「あれ、これまとめてやらないと、とっくに3ヶ月前のやつ忘れてるぞ」みたいなことになるし。これまで連続で10本ネタをやるなんてこともなかったので、どうやっていいかもわからず。
河本:前日くらいかもしれないです、ほんとにちゃんとやったの。前の日に事務所の稽古場で2時間くらい?
井口:そう言ったらなんかカッコイイ感じになるけど(笑)。まあ定期的に作家さんに見てもらったり、なんとなく人がいてくれたほうがよかったのでタイタンの芸人に一緒にいてもらったりしましたね。経験上、人前でやるのと2人でボソボソやるのは違うというのと、特に河本がネタ忘れちゃいそうだったので、みんなにネタ見てもらったりしながら。ただこれ質悪いのが、嫌なことってだんだん忘れちゃうんですよね。大変なこととか忘れて、いいことばっかり覚えてて、「また次もやるぞ!」って気持ちになって、いざやったら「そうだ! 大変だったんだ!」ってすげー嫌な気分になるっていう(笑)。大阪公演の前なんてマジで練習するの忘れてて。「うわ何にもやってねーじゃん!」ってすっかり忘れてましたよ。
 
●次回単独ライブの予定は?
井口:今のところ考えてるのは、「第二回」って言うとハードル上がるので、「第一回」の単独ライブをどんどん引き伸ばそうと。
河本:「第二回」は一新しないといけないじゃないですか。
井口:秘伝のタレ方式で徐々に徐々に継ぎ足しで。「第一回追加公演」「大阪公演の追加公演の東京公演」みたいな。
河本:まあやりたくはないですね(笑)。あと、ネタ書いてる人に言うことじゃないですけど、遅いんですよ。覚える時間も欲しい。
井口:これに関しては早いほうだったよ! ほかの人なんてマジでもっと大変なんだから。
河本:確かに信じられないくらいギリギリに単独の稽古とかしてて、よく覚えられるなと思う。一週間前に何にも決まってないって話もよく聞きますし。
井口:僕なんて3ヶ月前からやってるのにこんなに文句言われて。こいつとキャンプ仲間のバイきんぐ西村さんはネタ間違えないですし、ちゃんとされてますよね。
河本:西村さんは2ヶ月前とかになるとキャンプ行かずに、「単独があるから今月はやめとくわ」って自粛されてるんですよ。
井口:お前は単独の直前にキャンプ行ったからな! 自粛しろよ! 「チャンスチャンス!」じゃないよ!
河本:だから西村さんに「何言ってるんですか!」ってLINE打ちましたよ。「関係ないでしょ」「来てくださいよ」って。
井口:何やってんだよ!
 
●単独ライブへの周囲の反応は?
井口:びっくりされましたね。漫才しかやってないので、「そんなストロングスタイルでよくやるな」って。でもそれは僕らに単独の知識がなかっただけで、こういうものだと思ってて。それが意外と珍しがられたり、よかったと言ってもらえたのでよかったです。このDVDで言ったって漫才15本入ってますからね。そのネタが全部怒ってるって、そんなDVDは少なくともほかにないと思います。自分でもこのDVD見てたらだんだんおかしくなってきましたよ(笑)。本当は、単独やるにあたって、いろんなネタができると思ってたんです。もう少し遊びの部分も欲しいから、怒るネタ以外にもいろいろやろうと思って作ってたんですけど、結果全部怒ってるやつしかない。作ったんですけどボツにしたり、結局怒るネタだけ残っちゃって。
河本:単独だからコントとかやるのかなって思ってたんですけど、僕コントはもっとできないので。
井口:こいつができないので、その選択肢はなかったです。ぼくはちょっとコントやりたかったんですよね、正直。
 
●このDVDのどこを見て欲しいですか?
井口:こんなに全方向に怒るかというのも見て欲しいですし、15本もあったらどれかは怒りで共感してもらえる部分もあると思うので、そこで楽しんでいただきたいですね。
河本:……暗い中で舞台にいる板付きが、震えるくらい怖かったんですよね。1回「キングオブコント」に出たとき、最初のセリフが出てこなかったです。明かりがついたらもう舞台にいるわけじゃないですか。暗闇でもうガタガタ震えて。
井口:それ1個前のコントの話の続きだろ! なんで質問と答えがずれてるんだよ、アンジャッシュさんじゃないんだから!
河本:そうそう(笑)。DVDは全部観てほしいですけど、後半に行くにつれて、ネタの順番とかもよく考えられてるなと思いました。
井口:確かに。矛盾がないように気を遣って構成を考えて、違和感ないようにネタを調整したところもあります。
河本:ネタの順番が秀逸だと思いました。矛盾がなかったな。
 
●今後の活動への意気込みは?
井口:単独をやったのは、「M-1グランプリ」で上まで行けたらいいなっていうのもありましたし、実際にこの中から勝負ネタもできましたし、強いネタを作るため、売れるためにやったことなので、今後まずは成長するというか。僕らのネタはいわゆる“作品”というものじゃないので、楽しいライブをやって、そこからいいネタできればいいなと思いますね。
河本:僕ら隔月で必ず新ネタをおろさないといけなくて、いつもライブ当日に台本を渡されて覚えるんですけど、単独をやったおかげでストックがたくさんあって。
井口:いやいや! 新ネタやんないとダメなんだよ! やってるだろ!
河本:事務所ライブの負担が軽くなりました。
井口:語弊がある! ちゃんと新ネタやってますから!!
 
●プライベートでの意気込みはありますか?
井口:結婚はできないでしょうね。不幸に突き進んでます。
河本:ネタのためには結婚しないでほしいですね。
井口:どういう人生になっても何かしらの不満はあると思うんですが。
河本:もうちょとしたら「膝が痛い!」とかね(笑)。
井口:結局、僕らのネタって時事ネタなんですよ。怒りの時事ネタ、不満の時事ネタなので、あと何年かしたらできないネタばっかりなんです。ちょっと前に「女の子に送ったLINEが既読にならない」ってやってましたけど、そんなの当たり前になってきましたもんね。
河本:全部自分の話でできた漫才ですからね。
井口:なので、今このDVDを買ってぜひ早い時期に見て欲しいですね。
 
●最後に読者へメッセージをお願いします。
井口:DVD見ていただいてもわかるんですが、男の人がたくさんいたり、1人でも来ていただいたり、若手芸人の単独ライブの雰囲気とはまた違う感じになってます。普段いろんなものを溜め込んでる人たちを少しでもスカッとさせて、その人たちを笑わせられるようなものになってるかなと。僕もほんとに思ってることしか言ってないので、共感して笑ってくれたらありがたいですし、そういうDVDになってます。ほら、時間稼いだよ。
河本:……(ぜひ買って下さい)。
井口:いや、どんだけ小さい声で言うんだよ!!
河本:そうですね、もちろん勧めますけど、僕はあんまり関わってないというか、申し訳ないですよね。こんな奴に金払うの……。
井口:いやいやいや!! いいネタ入ってますから! 自信持ってお勧めします!
河本:ほんとに面白いです(笑)。僕は微力ながらお手伝いさせてもらって、井口はほんとに面白いなと思いました。
井口:もうそれでいい。僕を見てください。
 

 
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