お笑い界には、世には出ていないけれど、面白いと評判だったり、「明日にも売れそう」と言われている芸人が、まだまだ埋もれている。そんな芸人を掘り出して、陽の目に当てようという企画が『アンタッチャブル柴田の「ワロタwwww」〜超絶おもしろいのに全く知られてない芸人たち〜』だ。ライブ・スタイルで収録が行なわれ、会場は爆笑の渦に。MCのアンタッチャブル柴田、鬼ヶ島のおおかわらとアイアム野田、構成作家の松原秀、コンテンツリーグ・プロデューサーの平山聡の5人に、このイベントと芸人を振り返ってもらった!

 

 
●今回、『アンタッチャブル柴田の「ワロタwwww」〜超絶おもしろいのに全く知られてない芸人たち〜』という企画で……。
柴田英嗣(以下、柴田):アッハッハッハ!
 
●どうしました?
柴田:いやぁ、あの日を思い出したらもう笑っちゃった(笑)。
おおかわら:柴田さん、当日もめちゃくちゃ笑ってましたもんね。
柴田:収録の日、来る前にめっちゃ面白いオジサンに会ってさー。
アイアム野田(以下、野田):そっち(笑)!?
柴田:そのオジサンがあっての、このイベントで、この日は一日中笑ってたんだよね〜。
おおかわら:オジサン、関係ないでしょ(笑)! 確かに、楽しい一日でしたけど。
 
●ということで、面白く、かつ個性的な芸人18組が登場しましたが、MCの皆さんの中で印象深かった人を挙げていただけますか。
野田:サンシャイン池崎くんのネタは、「この仕組みがあったか!」と思わされましたね。めちゃくちゃパクりたい!(笑)
柴田:自己紹介引っ張り?
野田:そうです! 勉強になりました。
柴田:二次元を切り取った少女漫画ネタの中村涼子さんは、今っぽくて、さらに取り方によっては社会風刺っぽくもあり、良かったですね。時代に合ってるネタだな、と。
おおかわら:「あるある」でもありましたしね。
野田:すごく首が長くて、少女漫画に出てきそうな体型だったし。
柴田:野田は女性が出てくると、身体ばかり見るよね(笑)。
野田:まぁ、男ですから!
おおかわら:気持ち悪いわ(笑)! 僕は……ちょっと本来の意味とは外れた笑いになってしまうかもしれませんが、数日経っても思い出し笑いをしたのは、神宮寺しし丸さんです。しし丸さんと同じ事務所のマシンガンズに、後日報告しましたもん。もっと笑ってくれるかと思ったら、マシンガンズはマジなトーンで「あれね……ネタを注意されてるんだよ。土田(晃之)さんとかも本気で怒ってるんだよ」と言ってました(笑)。
柴田:この間も劇団ひとりと、しし丸さんについて話したなぁ。
おおかわら:話題に上りますね〜(笑)。
柴田:ひとりも、怒ってた。でもね、それはみんな、「しし丸はもっとできるはず」という期待の表れなんだよ。
おおかわら:太田プロの人たちはみんな、そう思ってますよね。
野田:僕は、ザ・ツイスターズ伊野瀬さんです。本ネタは……正直、そんなに覚えていないんですけど(笑)、柴田さんがムチャ振りしてから、めちゃくちゃ面白くなりましたよ。
柴田:「言われた年代の出来事をすぐ言う芸」で、僕が未来の年号を振り出したんだよね。
野田:ムチャ振りされて困った感じとか、すごく面白かったです。
柴田:そう言えば、野田も同じような才能があるって言ってなかったっけ?
野田:(うろたえながら)あ、はい、そうです、あるんですよ。
柴田:へぇ〜。
野田:……えっ、終わり!?
おおかわら:振ってほしかったのかよ(笑)!
 
●18組の顔ぶれですが、どういう形で決まったんですか?
松原秀(以下、松原):各事務所の推し芸人と、さらに僕はちょこちょこライブをやらせてもらっているので、知り合った芸人に片っ端から電話して、名前が挙がった人たちです。芸人から注目株を聞くのが、一番信憑性が高いと思ったので。芸人がよく言う「ネタをやっている時、他の芸人が舞台袖に行く率が高い」という人をリサーチしましたね。一番名前が挙がったのは、巨匠かな。
柴田:今、コントではかなり力のあるコンビですもんね。
松原:そうです。どこからネタを作っているのか、さっぱりわからない。DVD内のトークで、その辺にちょっと触れているので、ぜひ観てもらいたいです。あとは、“地が乗っている”人たちですね。例えば、ドドんは本物のお坊さんですし、詩人歌人は本当に詩人と歌人なんですよ。お侍ちゃんも、本当にちょんまげしているし。
柴田:本物のお侍ですしね。
おおかわら:本物は、現代にはいないんですよ(笑)。
柴田:そして、しし丸さんは、本当にダニだしね(笑)。
おおかわら:ある意味、ね(笑)。
松原:そうやって地が乗っている人たちなら、柴田さんや鬼ヶ島さんも、イジリがいがあるだろうな、と。
 

 
●さらにライブ自体も、とても楽しいものでした。ライブでの思い出はありますか?
野田:ボイジャー佐藤さんは、ものすごく芸歴の長い人なんですよ。そんな大先輩が、本気でエロ・ネタをやるので、目が怖かったというか……、ちょっと「あ、怖いな」と思いました(笑)。
おおかわら:ああいうライブだと、“芸人は笑ってるのにお客さんは引いている”みたいな絵はよく見ますけど、芸人も引いてましたから(笑)。それくらい、ハードなエロ・モノマネでしたよ。
柴田:僕が高校生の頃から、テレビで観ていた人だからね。ずっと変わらないな、と思った。
おおかわら:振り切った感じが、すごかったです。
柴田:ルシファー吉岡さんも面白かったね。今回のネタは「いいナスの選び方」だったけど、あれをいろんな野菜バージョンでやってもらいたい。その野菜たちで、単独ライブでひとつの料理を作る、みたいな。
おおかわら:ああ〜、いいですね!
柴田:個人的に、「この人のネタがこうなっていったら面白いな」と想像できる芸人が好きなんです。伊野瀬さんや中村涼子さんもそういうタイプ。自分で余白を想像できるところが、楽しいんですよ。
おおかわら:僕は、後輩の芸人、おすしのネタの後に、柴田さんがちょっと本気でダメ出ししていたのが、面白かったです(笑)。
柴田:同じ事務所だから、つい力が入っちゃうんだよね。
松原:ドロップ・キックが出ましたからね(笑)。
柴田:だって、人間として0点のふたりなんだもん(笑)。でも、面白い!
 
●今回のメンバーの中で、次にブレイクしそうな芸人は誰ですか?
柴田:ドドんさんと巨匠かな。ドドんさんは、ロケがすごくできそう! お坊さんというキャラが乗ってるから、説法してもいいし、「お坊さんのクセに!」とツッコまれてもいいし、いろんなことが見える。奇跡が起きそうだよね。
平山聡(以下、平山):ドドんはこの日もキレキレで、「なんで『THE MANZAI』で落ちたんだろう」と思ったくらいです。
柴田:巨匠は“ザ・コント”という感じがして、観ている側もサインとしてわかりやすい。「面白いことをやってるな」と伝わりやすい。
野田:巨匠は、ダチョウ倶楽部の上島(竜兵)さんや(博多)大吉さんも「面白い」と言ってました。僕は、個人的にモグライダー。片方がおかしいかと思いきや、ふたりとも変。なんならツッコミの芝くんのほうが、危険な香りがします。
柴田:どの辺に危険な香りがするの?
野田:目が細くて、つり上がってるんですよ。
柴田:見た目かい(笑)!
松原:あ、でも僕もモグライダーです。台本のない漫才なので予測不可能なところと、ボケのともしげくんから何が出てくるかわからないところがいい。
おおかわら:僕は、しし丸さんに頑張ってほしい! あの面白さはなかなか類を見ないし、実は愛されてる人ですから。
平山:そして僕は、永野さん。「この人は売れる」と言われて5年くらい経っているので、今年こそ売れていただきたい。
柴田:僕も大好きです。
おおかわら:芸人はみんな、永野さんのことを好きですよね。
柴田:人がやらないことをやるからね。しかも、本人が楽しんでる! もしかしたら永野さんにとっては、現時点がゴールなのかもしれない(笑)。
平山:『ワロタwwww』のトリくらいが、ちょうどいいと(笑)。
柴田:『ワロタwwww』の第2弾、第3弾があった場合、毎回トリは永野さんで。そうだ、エンディング・テーマを歌ってもらおう(笑)!
 
●ぜひ、このDVDの観どころを。
柴田:今回出演している18組、ほとんどの人が知らないと思います。それでも、これだけ面白い! しかも、これだけじゃない。この他にも、まだまだ面白い人がいる! その中で売れた僕たちは、もっとすごい(笑)!! まぁ、僕はちょいと挫折もありましたけど……、それでも頑張ってる姿を評価してほしい(笑)!
おおかわら:このDVDからは、ライブ感が伝わると思います。ぜひ、ライブに足を運ぶきっかけにしてもらえたら。やっぱり、生で観るほうが絶対面白いですから。仮に彼らが今後、テレビに出ることになっても、それはテレビ用のネタになっているはず。今の剥き出しの彼らを、ぜひ観ておくべき。
柴田:ボイジャーさんなんて、もしかしたらDVDでしか観られないかもよ(笑)。
野田:この18組は、センスの塊です! でも、まだうまく表現できていないだけなんです。
柴田:ずいぶん上から目線だね。
野田:まぁ、僕みたいに売れた芸人から言わせてもらうと……。
おおかわら:言うほど売れてねーよ! これで「売れた」と思われたら、鬼ヶ島を続けていく意味がないよ(笑)!
野田:彼らは、自分の魅力に気がついてない! なので、このDVDを観て、「この芸人、こうしたらいいのに」と感じた人がいたら、その芸人に手紙を送ってあげてください! 芸人を育てるDVDなのです、これは。
おおかわら:誰がしし丸さんを育てたいんだよ(笑)!
松原:この企画をいただいた瞬間、MCはすぐ柴田さんにお願いしました。と言うのも、『SPARK!』という事務所ライブで、柴田さんが若手芸人のネタをガチで直し始めたことがあるんですよ。それが、めちゃくちゃ面白くて。お客さんも全員うなずいてました。しかも、柴田さんからアドバイスをもらった人たちは、みんな喜んでいたんですよ。だから今回、柴田さんには出演者を教えず、着の身着のままで登場していただきました。おかげで嘘がひとつもない、ガチなライブになったと思います。そのやりとりも、観どころです。お笑い好きには、たまらないかと。
野田:柴田さんは、動物ですからね。本能のままに、発言しますから。
おおかわら:悪口みたいに聞こえるよ(笑)!
平山:「ライブ・シーンの最先端にいるのに、なぜこんなに知られていないんだろう、悲しいな」というところから、この企画は始まっています。この人たちが世に出て行くきっかけのひとつになればいいな、と思いますね。そんな彼らと、柴田さんや鬼ヶ島さんとのやりとりも、すごいです。お笑い好きの人に絶対、観てほしいDVDですね。
柴田:お笑い好きじゃなくても、楽しめる1枚だよ。もしかしたら、お笑いを嫌いになっちゃうかもだけど(笑)。彼らは言わば、「小さな町工場がスペース・シャトルの部品を作ってた」みたいな状況なんですよ。すでにもうすごい人たちなんだけど、あなたが知らないだけ! そういう目線で、観てください!!
 

 
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