過去最多の全国5ヵ所を周った『うしろシティ第7回単独ライブ「すばらしく眠い」』。それでもいつも通り慣れた様子のうしろシティですが、単独前に開催されたリクエストライブ、ライブ序盤に行なわれたDVD撮影など、少しの変化がネタにもたらした影響もあったよう。2人が変化を受けとめ楽しんで作ったコント&特典映像をぜひDVDでチェックしてください。

 

 
●恒例となった単独ライブですが、今回の準備は順調でしたか?
阿諏訪泰義(以下、阿諏訪):タイトルがなかなか決まらなくて。マネージャーに急かされるのでずっと逃げてました。そしたらある日、楽屋になすなかにしの中西さんがいらっしゃって、すごく眠そうにしてたので、それで決まりました(笑)。
金子学(以下、金子):僕は最近わりと偉くてですね、夏休みの宿題みたいに、締め切り前にネタに追われないようにしました。結構早かったんです。去年の段階で結構作れてたんですよ。毎月ライブで新ネタは作っているので、アイデアを取っておいたものもあったりして。
阿諏訪:『ジーパン専門店』は去年の単独ですでにあったんですけど、あぶれてたやつなんです。
金子:『強盗』『10年後』『自転車』もわりと最初のほうに考えてましたね。『音楽』は時間がかかりました。初日にやったとき思ってた感じにならなくて、結局グッと変えたんです。「これが面白い」って表現したかったことが上手にできなくて、「じゃあ簡略化してこういうことにしようか」ってまったく別のネタになる流れだったんですが、2日目はDVD撮影の日だったので「試してられないぞ」と。なので形にするために「こういう形が正解なのでは」ってところに落ち着きましたね。
 
●全国を5カ所を周ってみて、ネタの手応えはいかがでしたか?
阿諏訪:DVD撮影が早かったので、その後のネタがそれほど変わらなかったですね。そこは意識して作ってたというのもあり。去年までは、撮影までに「このネタをこう変えて」とかいっぱいやってました。
金子:今回は全体的にわりとシンプルにわかりやすく考えたので。やっていく中で変えようと思えば変えられるれるんだけど、変えなくてもいいように作ろうと。なので、いろいろ手を変えなくても面白いっちゃ面白いというものができたかなと。ウケそうなネタはウケたし、ウケなそうなネタはやっぱウケが弱かった(笑)。
阿諏訪:『強盗』とかね(笑)。
金子:僕はこれ好きなネタなんです。確かに爆発的にウケる工夫をしてないので、そうなるのもわかってたんですけど。街中にいる人を見て「こいつ何言ってんだろ」とか思うことあるじゃないですか。同じで、こんなにも「こいつ何言ってんだろ」って思いながらやるネタもないなと(笑)。感情高ぶって変なことを言うネタっていうのはあるんですけど。
阿諏訪:高まっていかないんだよね。
金子:まさに「こいつ何言ってんだろ」って思いながらやってるのがほんとに楽しいんです。
阿諏訪:あと『雪山』も。
金子:ウケることを意識したプロの部分じゃなくて、「こういうのがやりたい!」っていうアマの部分が強く出ると、やっぱりウケないんだと思いましたね。さすがお客さんも金払ってるなって。
阿諏訪:お客さんも「ああ、これはそういうやつだな」と(笑)。
金子:「こんくらいしか笑ってくれないんだ」っていう厳しさがありましたね。むかつきました。「だいたいで笑っとけよ!」って。
阿諏訪:はははは!
金子:ちゃんと見んなよ。
阿諏訪:何ちゃんと見てんだよって(笑)。
 
●ライブ以外の時間はどのように過ごしたんですか?
阿諏訪:その土地のおいしいものを前の日から調べて、その土地に知り合いがいれば聞いたりとかして。
金子:こういうのってだいたい冗談で言うじゃないですか。半分冗談、半分本気みたいなもんですけど、「こいつマジじゃねーか」ってところが阿諏訪はあって。だってこっちはまだ会場でお客さんのアンケートを読み返したりしながら、「明日はこうしようか」とか言ってるときにはもういないんですから。
阿諏訪:うん。
金子:もう箸持ってどっか行ってますから。
阿諏訪:そうですね(笑)。2個目のVTRくらいから気持ちはそっちにいってます。
金子:僕はだいたいスタッフ陣とかみんなで御飯行ったり、福岡だと屋台行ったり。福岡の天満宮に屋台が出てたんですけど、そこに梅ケ枝餅っていう焼いたおまんじゅうがあるんですよ。それがめっちゃうまかったです。各地そういう感じで過ごしてました。新潟では同級生と遊んだりもできたので、夜はおもしろかったですね。
阿諏訪:いちばんゆっくりできたのは新潟。結構いろんなところに行けました。朝ラーメンっていうのがあって、朝6時とか7時から開いてるラーメン屋があるんですよ。
金子:そうそう。
阿諏訪:すごくあっさり味の醤油ラーメンを朝に食べるんですよ。2日で3軒は行きましたね。あとは市場も。「のどぐろの刺し身はこのくらいの値段で売ってるんだ」とか。そうなるとどうしても1人のほうがいい。何人かで行くとみんなおしゃべりするじゃないですか。違うんですよ。僕はもう料理と向き合いたいんです。一体みんなは何をしゃべってるんだと、しゃべるくらい東京でもできるだろうと、お笑い芸人じゃないんだからおまえらと。
金子:考え方がもう芸人じゃないからね。
 
●特典映像のロケはお2人がとても楽しそうでした。
阿諏訪:駄菓子屋とかなかなか行かないので楽しかったですね。
金子:あれはいい駄菓子屋だったなあ。ただ大食いが……。
 
●DVDには入ってないですが、ロケでは金子さんが自分のごはんを阿諏訪さんのお皿に移すというイタズラがあったとか。
阿諏訪:普段ならああいうイタズラがおいしいと思うんですけど、ほんっとにお腹いっぱいだったので、さすがにイラッとしましたもんね。
金子:僕もコーラが出てきたときは腹いっぱいでもちろん要らなかったんですけど、でもそんなフリは受けとるしかないから、「いいっすね!」って言って飲むじゃないですか。でも阿諏訪がディレクターさんに「ビールありますよ」って言われたときフツーに断ってたので、あとからディレクターさんと爆笑しましたね。ゴリ押しされて結局飲んでたんですけど、その前の会話がめっちゃおもしろかったです。
 
●今回のライブを終えての感想は?
金子:ラジオをやるようになって客席に男の人が増えましたね。そういう意味では層は厚くなったのかなと。アマ部分が出てたネタは男性のほうが笑ってましたね。
阿諏訪:楽しく全国を周れたんですが、めっちゃ長かったんですよ。1カ月ちょいやってて、最後は4連泊だったので、単独ライブが終わったというよりは、長かったでっかい仕事がちょっとずつ終わってったみたいな印象ですね。内容はすごく評判よかったです。お客さんからも芸人からも。
金子:このツアーの前に『うしろシティの好きなコント選んでもらいましたライブ』というリクエストライブをやったんですけど、それをやったおかげで今回のネタを作るとき、全部新しいことをやるっていうより“今までやったことを踏まえてやろう”みたいな感じがあったかもしれないですね。そのライブはこの単独のためにやったわけじゃなくて、単純に、お笑いってみんな1回やったネタをなかなかやらなくなるから、「そういうのやっとこうか」って思いでやったんですけど、そのおかげで昔やってた要素が入ったり、わりと昔っぽいネタもあるかなと。だからそういう意味で今回のネタはわかりやすくなったんだと思います。
 
●来年の単独ライブでは「こういうことがやりたい」など、もう構想はありますか?
阿諏訪:なんにも考えてないですが、僕はおいしい食べ物があるところに行きたいですね。北のほう、仙台とか北海道とか。
金子:僕はもっとおもしろくなりたいですね!! おもしろいことを考えて、それをおもしろくやれる技術も身につけたいです!!
阿諏訪:『少年ジャンプ』みたいにまっすぐだなあ(笑)。
金子:ライブが終わったら「もう立てねえよ」ってくらい全部を出しきって終われるような、そんなライブをやりたいと思ってます!! みなさん、来年も来て下さい!!
阿諏訪:絶対まだなにも考えてないでしょ。
金子:考えてませんけど、そうなればいいなと思ってます!!
 

 
 
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