「それにしてもへんな花」。なんとも変わった単独ライブのタイトルだ。変わっているけど、うしろシティっぽい。彼らの5回目となる単独ライブが、DVD化される。「それにしてもへんな花」に収録されたコントは、“どれにしてもうしろシティ”らしさが詰まっている。

 
●新宿シアターサンモールで5月に公演された単独ライブ「それにしてもへんな花」。ライブの時の思い出は?
阿諏訪泰義(以下、阿諏訪):この劇場は、いつもよゐこさんが単独をやっているんですよ。その時はスタッフがみんなピリピリしているんですが、僕らの単独の時は、マネージャーが好き勝手やっていましたね。
金子学(以下、金子):ケータリングをずっと食べ、冷蔵庫にあったレッドブルを勝手に飲み、“よゐこの単独なら、こんなんできんわー”と言ってました(笑)。
阿諏訪:でも、“リラックスしてるんだな”と嬉しかったんですけどね。
 
●そんな風に舞台裏でスタッフがリラックスしていた単独ですが、この中でのお気に入りやこだわりのネタは?
阿諏訪:僕のお気に入りは「旅行」。理由は、足のスネが痛かったから。しかも自ら痛くなりにいくのは初めてだったので。
金子:じゃあ、僕のこだわりのネタは、1本目の「契約」です。これは衣装がスーツだったんですが、僕はスーツを持っていないんですよ。本番当日を迎えても、スーツがない。言えば用意してもらえたんですけど、大人として“持っていない”とは言いたくない。
阿諏訪:みんな、持っていないと知ってるけどね。
金子:すると、新入社員が会場で受付をするために、スーツを着ていたんです。彼に、“貸してくれ”と。
阿諏訪:4月に入社して、東京配属が決まり、緊張してスーツを着てきたのにね。
金子:おまけに現場には、社長から上司から、偉い人たちもいるのにね。そんな中、ビシッとスーツを着ている彼に“貸してくれ”と。彼は着る服がなくなるので、僕が着て来たフワッとした服を貸してあげて。
阿諏訪:カラフルなサルエル・パンツだったな〜。
金子:さらに可愛いTシャツを着て、受付に立つという。初日はこれで終わったんですが、2日目は彼が勉強してきて、スーツを2着用意してました。この日は2ステージだったので、両方借りました。
阿諏訪:追いはぎですよ(笑)。
 
●金子さん、今までスーツが必要な状況って、なかったんですか?
阿諏訪:ありますよ、いっぱいあります。
金子:そんな時も、借りぬいてきたんです。
阿諏訪:“これはスーツだ”と言い張っているけど、全然違う時もあったし。
金子:今後も買う予定はありません。新入社員の彼からずっと借ります(笑)。
 
●続いて、逆に苦労したネタは?
阿諏訪:「りんご」は大変でした。僕らのネタには珍しく、小道具をたくさん用意したんですが、それがなかなか揃わなかったり、イメージ通りにならなかったり。
金子:「契約」以外は衣装が自前なので、大量の衣装を持っていくのは苦労しました。
阿諏訪:もう衣装はおいとけよ!
金子:ネタで言ったら、「銀行襲撃」。ネタを作っている段階から、ずっと内容が変わり続けたんですよ。結局、ライブ期間中も変わっていった。それに追いつくのが、大変でした。実際にやってみると、“お客さんはここを見るんだ”と気づくこともあったので、そういうところを意識して変えたり。
 
●そして特典映像は「相方の趣味を一緒にやってみよう!」と、「manabuのファッションコーデ」。どちらもおふたりの個性が発揮された映像ですね。
金子:これの「阿諏訪編」で、僕は餃子作りに挑戦しているんですけど、実はいいところまで行ってるんですよ! お肉を挽き肉にする場面、その前に阿諏訪が野菜をフード・プロセッサーでせん切りにしたんです。プロセッサーが汚れてるのを見て、“これで切るんだ!”と気づいたり、ところどころでファイン・プレーをしてるんです。でも、映像では全部カットされて……。
阿諏訪:いや、ファイン・プレーじゃなかったよ! 餃子のタネなのに、肉をサイコロステーキくらいのサイズにして、それをぶち込んだり。
金子:でも、結果的においしかったんだから、良かったじゃん!
 
●「manabuのファッションコーデ」は、金子さんのファッション・センスを存分に活かしてました。
金子:これも苦労した点があるんですよ。「スーツの胸ポケットにステーキ肉を入れる」というネタで、スーツを持っていない僕は、もちろん借りなくちゃいけない。それで、ちょうどその日、ライブでスーツを着ていた芸人さんに“すぐ終わるので、貸してください”とお願いして。借りて、ロケを撮影して、返したんですが……、胸ポケットの辺りがテカテカしてる。
阿諏訪:牛脂がついちゃったんだね。
金子:“何に使ったんですか?”と聞かれて、“いや、使ってません”と。
阿諏訪:おかしいでしょ!
金子:これで乗りきりました。
阿諏訪:乗りきってないと思うよ(笑)。
 
●さらに音声特典では副音声解説がつきますが、実はうしろシティさんが解説をするのは初めてだそうですね。
阿諏訪:はい。思ったより、楽しかったです。収録が長いから、途中でしゃべることがなくなっちゃうかなと予想していたのですが、“あ、もう終わっちゃうんだ”という感じでした。
金子:途中で本編を観てなかったもんな。
阿諏訪:そうそう、話し込んじゃって。
金子:本当は解説をしなくちゃいけないんだろうけど、結局は裏話ばっかりになっちゃったね。“舞台裏では、若手が全裸だった”とか。このライブのカット割りされた映像を観たのはこの時が初めてだったんだけど、どのカットにも映っていない話ばかりしてた。
 
●その後輩さんは、舞台裏で何をやっていたんですか?
金子:なんでしょうね〜。
阿諏訪:オマエが全裸にさせたんだろ! “着替えで舞台袖に戻った時に、僕らが楽しいよう全裸になってくれないか”と。
金子:舞台から戻る時に、暗がりの中でうっすら、全裸の男がいるのが見えるんですよ。で、そいつが僕らを着替えさせてくれる。
阿諏訪:しかも僕らも急いで着替えるから、一瞬だけ全員、全裸になる(笑)。
 
●これだけ内容も盛りだくさんですが、初回特典はフォトブック付き&BOX仕様という、ファンには嬉しい1枚になっていますね。
金子:フォトブックは、漫画チックな作品になっています。
阿諏訪:ライブのネタのその後というか、コンティニュー ストーリーが入っています。
金子:前作もフォトブックをつけたんですが、それが好評だったようで、今回もつけることになりました。嬉しいですね。
 
●BOXのジャケットは、たくさんのお花が描かれていて可愛いですね。たぶん、タイトル『それにしてもへんな花』に掛けたものだと思いますが……、このタイトルはどういう由来でつけたんですか?
金子:今回の命名者は阿諏訪です。
阿諏訪:毎回、ネタを決める前にタイトルをつけなくちゃいけないんです。何のヒントもなく考えているんですよ。それで、なんとなく“「へんな花」とつけたいなぁ”と思って。確か、この頃は植物園に行きたかったので、DVDのジャケットを植物園で撮れるかな、と。あと、確か後輩と時計草の話をしていたんです。それで、このタイトルになった気がしますね。
 
●では、この作品の観どころを。
阿諏訪:2012年、2013年の『キングオブコント』ファイナリストにならせていただきましたが、そこで学生服を着ていたので、そのイメージが強いと思うんです。でも今回は、学ランを着たネタは1本しかありません。『キングオブコント』でしか僕らを知らない人には、違う種類のネタを観てもらいたいですね。
金子:どこかにいそうな変な人を演じています。街でそういう人を見かけても、思い切りニヤニヤすることってできないと思うんですよ。そのためにこうしてパッケージしたので、家で思う存分ニヤニヤしてください。
 
●最後に、コンテンツリーグ・ウェブサイトのユーザーへメッセージをお願いします!
阿諏訪:Googleで“うしろ”と検索すると、以前はうしろゆびさされ組がトップだったんですが、最近はそれを抜いてうしろシティがトップです。もし今、うしろゆびさされ組を調べようとして間違えてこのページに来ちゃってる人も、ぜひDVDを観てください(笑)。
金子:9月1日に、新潟県津南町の観光大使になりました。
阿諏訪:まったく関係ないだろ!
金子:ぜひ、津南町に来てください!
阿諏訪:宣伝するの、そっちかい(笑)!!

 
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