日本人ならやっぱり「米」! そんな親しみやすいタイトルのお笑いDVDが出来上がりました。タイムマシーン3号が5年半ぶりにお届けするのは期待を裏切らない珠玉のネタ。何度見ても飽きない仕上がりの漫才やコントはまさに日本の食卓に毎日並ぶ米の如し。お笑い界の中でも高い安心品質を誇るタイムマシーン3号のネタがパッケージされた「米」。ネタのみならずVTR企画もおいしく楽しめちゃいます。

 

 
●単独ライブ「米」を開催したきっかけは?
山本:ネタ番組が増えてきたので、ちょっと追い込まなきゃダメだなと。番組出演のオファーが来てから作ってたんではいいネタができないですし、年末年始の番組でネタをやりきってしまったところもあって。同じネタばっかりやってるなって感じて、新しいのを作らないとなと。
関:これはもう芸人にとって修行みたいなものですよね。
山本:夏の特番に間に合わせたいと思って、ちょっと急いでやることにしたんですが、時間がなくてもう大変でした!
関:昔は暇だったなと思いますね。1週間連続で単独のことをやってたと思うんですよ。1週間連続でファミレスに行って、1週間連続でネタ合わせやるだけの生活みたいな。今でこそ合間にちょっと仕事があったりするので、いい切り替えにもなるんですが。
山本:ネタ作り中に遊ばなくなりましたね。昔はネタ作りしながらよく遊んでて。
関:さぼってましたね(笑)。
山本:ゲームやったり、ダラダラしゃべったり、その時間がなくなりました。「はいはい、やろうやろう」「時間ない時間ない」って空気。遊びはなくなったけど、昔より真面目に単独に取り組むようになった気はします。毎回「もうこれで最後だな」って思うくらいアイデアが出て来ないんですが、なんとか絞り出すと出てきますね。単独ライブはやっぱり普段のライブと全然違うので怖いですが、その分の楽しみはありますよね。時間があって余裕があれば単独ライブは好きなんですけど、今回はセリフも入ってないくらい時間がありませんでした。
 
●ネタ作りはどうでしたか?
山本:パソコンを使うようになったんです。ファミレスでパソコン開いてやるようになりました。手書きは面倒になっちゃって。パソコンにしたら「この段落をここに移して」とか、「このくだりを外して」とか簡単にできて超便利ですよ。芸人ってまだネタ帳の人が多くて僕もそうだったんですけど、単独ライブがきっかけですね。音響さんとかスタッフさんに台本を出さなきゃいけないんですが、わざわざ書くのが大変で「もうやめた!」って。共有出来るっていう点でパソコンが本当に楽です。逆によく今まで手書きで書いてたなと。これまでのネタ帳を見ても何を書いてるか意味がわからないんですよね、もったいないなあと。
関:毎回そうなんですけど、単独ライブの2時間を埋めようって絞り出してるにも関わらず、本番は時間オーバーするんですよ。なぜだか絶対余計に作ってて。
山本:まず空白の2時間をどう埋めようって考えるわけですよ。なるべくボケを伸ばして伸ばして、1個ボケたら3つかぶせてとか。漫才はどんどんボリュームを足していく感じですね。ただ2時間超えるとお客さんが疲れるんじゃないかって心配で。本番は焦るので笑いの間はめちゃくちゃ短いはずなんですが。さすがに単独ライブで溜めて溜めてっていうのは怖くてできなですし。
関:僕らショートネタブームのときも特に乗っかって短いネタ作ってないですし、比較的長い漫才が多いかもしれないですね。
山本:漫才だとなんとなく「こういうパターンでこうなってこうなって」ってわかりますし、あと最悪スベッてもしゃべりで取り返しが利く場合もあるじゃないですか。でもコントは漫才に比べて作ってる量が圧倒的に少なくて実績がないので、「このパターンどうなんだろう」とか苦労しましたね。
関:「何に苦労したかな」って今考えてたんですが、カットしたネタがあるんです。「焼肉は食ったほうがやせるよ」って言うネタ。
山本:ははははははは! そうそう、カットしたカットした!
関:これがねえ、デブが長ゼリフをずーっとしゃべるっていう漫才なんです。録音したセリフを毎日憂鬱になるくらい聞いてたんですけど、「山本、これはもう間に合わない」って音を上げました。「間に合わないし、俺ずっと何言ってるかよくわかんない」って。
山本:もうね、めっちゃくちゃ長ゼリフなんですよ(笑)。
関:7分半くらいのネタなんですけど、俺7分くらいしゃべってますからね。
山本:作ってるときすげー楽しかったんだけどなあ。デブがめちゃくちゃ自分のことを正当化するっていうネタで。
関:無理でした。
山本:笑いどころというより「しくじり先生」みたいになってましたね。「デブっていうのはね!」みたいな。
関:だからずっと何言ってるんだろうって。
山本:いつか披露できますかね。
関:えー。今後ネタが尽きてしまったらどこかでやるしかないかもしれませんね。
 
●映像ネタはどのように決めたんですか?
山本:ラッパーの企画はあれはもう僕がやりたくて。おもちゃにしたいんですよねえ、やっぱり。
関:……大変でしたよ、夏にあんな網網の服着て。防御力が低いから蚊に刺されるし。惜しげもなく体をさらしてますから、ここまでやったらもう次はMUTEKIデビューですよ、コンテンツリーグさんには申し訳ないですけど。
山本:シンプルな企画なんですけど、おもしろいんですよこれが。
関:最初は自分でも意外とラップできるんじゃないかと思ってるところはあったんです。出ないこともないなと。ただあんな薄暗いところでお酒とたばこの臭いが充満してて音がうるさかったらきついです。
山本:あそこではめちゃくちゃバカにされてたんですよ。「芸人がなんぼのもんじゃい!」みたいな空気がすごくて。バチバチだったよね。エンターテインメント性とかまったくなし。
関:そうそう。もうほんとに「嫁入り前の女性が言ってくれるな」みたいなことをたくさん言ってましたよ。
山本:めちゃくちゃ言ってたね(笑)。
関:僕にはまだよくわかんない世界なんですけど、あれだけ悪口言ったあとに「お前よかったよ」とか言われても。
山本:「ネタ帳」の映像に関してはネタ帳をやめてパソコンにしたからっていうのもありますね。「これなんなんだ?」っていうのがおもしろくて。でも今後この遊びがなくなっちゃうのは少し寂しいかもしれないですよね。ほかの芸人さんのネタ帳も見てみたいですけど。
関:確かに。どう書いてるんだろうとか。
山本:あれ実は2時間くらい撮ってるんです、50冊くらいあったので。いつか「ご自由に御覧ください」ってどこかに置いとこうか。
関:僕の絵もあんな暗いものばかりじゃなくて、明るい絵も描いてはいるはずなので。
山本:関が今、表舞台で明るくいられるのはネタ帳で膿を出してるからなのかもね。
関:自分でもなんでああいう絵を描いたのか本当に覚えてないんだよ。ちゃぶ台の上にゴリラの生首だけ置いておく絵とか。
山本:どういう理屈で書いてるんだろうなあれは。
関:僕の中にもう1人いる可能性がありますね。
山本:個展しますか。
関:確かに。僕のみならず、いろんな芸人さんのネタ帳の落書きを集めてやりたいですね。絵がうまい芸人さんも多いし、変な絵はそれはそれでおもしろいし。
 
●読者にメッセージをお願いします。
山本:テレビやネットでしか僕らのネタを見たことない人にはぜひ。ネタの長さも全然違いますし、いい意味で荒々しいので、あらごしのネタを楽しんでいただけたらと思います。
関:いい感じにネタが炊き上がったので。
山本:あら。
関:みなさんに蒸らしていただいてね。
山本:あら。
関:ごはんが黄色くなる前に食べていただきたい。これあまりうまいこと言ってない? 銀シャリみたいにはうまくいかないですね。えー、大好きなタイトルにしたのでぜひ見ていただければと思います。
 

 
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