三四郎が進化した! 前作『一九八三』から2年ぶりのDVDタイトルはまさに『一九八三 ~進化~』。リアクションだけじゃない、“三四郎はネタだ”という2人の意気込みをビシビシ感じる漫才のオンパレード。冒頭のコントにも2人らしさが詰まっています。さらに、お笑いDVD界で類を見ない壮大なドキュメンタリーを収録。小宮の象徴でもある“欠けた歯”がついに治療される! そして相田もこれまで小宮にも見せたことがない努力を見せる! これを見ずして三四郎を語れない。渾身の一作です。

 

 
●2年ぶりのDVDですが、収録の感想は?
小宮 浩信(以下、小宮):収録が始まる前はライブと変わらないと思ってたんですが、始まってからまあまあやっぱりライブとはちょっと違うなっていう感じはありましたね。でもお客さんがあったかくて。普段お笑いを見てない方もいらっしゃったようで、リアクションが新鮮でした。
相田 周二(以下、相田):まだライブでかけてない新ネタもあったので、最後ちょっと練習の時間いただいてお客さん待たせるっていう(笑)。
小宮:そんな中でも何個か失敗しましたけどね。
相田:これで収録していいのか、収めていいのかと思いましたね。あとから「代官山」を見たとき、「あれ? こんなネタだっけな?」って思うくらいなんか全然違ってて(笑)。それはそれで面白いので、僕は「代官山」が一番好きです。
小宮:一番撮り直しましたからね。しかも相田のほうが間違えるって。まさかの違う方向行っちゃいましたから。
相田:「手紙」はショートネタでやることが多くて、この長さでやったことがほとんどないので収録できてよかったです。あと1本目にコントも入ってるので、これを見てもらいたいですね。「ED」って書いてあるからエンディングだと思われそうですが、「ED」ですので。
小宮:漫才を続けて見せたかったので一番最初になったんですけど、締めがこのコントで終わるのもなあって。消去法でこうなりました。
相田:このコントすごく真剣にやってるんですよ。使ってる音楽に僕が英語の名言みたいなのを検索して歌詞を作りましたから。
 
●前作と比べて進化できたところは?
小宮:ライブじゃなくてテレビで僕らのことを知ってくれた人も笑いやすい仕上がりになってるかなと思います。コント以外は(笑)。
相田:今回白バックじゃないですか。テレビとかでネタをやらせてもらう機会も増えのたので、僕ら白バックが映えるようになりましたよね。前回は黒バックで映えてたんですが、白バックでも堂々とできるようになりました。
小宮:確かに仕事の面ではいろんなところに出させてもらうようになりましたからね。あんまり緊張もしなくなったなと。
相田:いや、緊張してるように感じますけど。
小宮:いい意味でね。
相田:ああ、いい意味でね(笑)。
小宮:こいつが緊張しなさすぎなんですよ。蓋開けたら結局なんの武器も持ってないのに、どういう心境なの? 結構芸人さん緊張するタイプの人多いのに、その中でも稀有な存在ですよ。
 
●今作のドキュメンタリーは壮大な作品になりましたね。
相田:長かったですからね~。
小宮:僕は自分の歯の部分だけしか知らなかったので、DVDを見て初めて相田がああいうことをやってたんだなってわかったんです。これは僕も見てて楽しかったですね。
相田:ああ、そっかそっか。
小宮:僕の部分にしても、撮影中はされるがままだし、VTR見て「ああこんな感じになってるんだ」って。見えてないから。すげー新鮮でしたよ全部が。
相田:ほんと楽しかったですね。あんな経験ないので、シンプルに歯の治療の仕組みだけでびっくりしました、「ああ、歯の中ってこうなってるんだ」とか。
小宮 ほかにもあんなに虫歯が見つかったりしましたが、結果芸人でよかったです。
相田:すごいですよね、人が歯を治療してるところをあそこまでアップで見ることないですよね。歯科医院のスタッフさんたちも、あんな風に前歯の型をとって作ってさらに欠けさすっていう。「ちょっと欠けが足りないね」とか。ほんとにノリがいい先生でよかったですよね。最初はちょっとなんかね、浅黒くて、インチキ感が(笑)。もうどんどんボケてきたりして。
小宮:そうですね、目に余るくらいボケてきました。
相田:ははははは!
小宮:「ツッコまないなぁ」とかまで言わましたから。お笑いの指南も受けましたよ。いや、僕ずっと口開けてるんでしゃべれないじゃないですか。
 
●相田さんのドキュメンタリーも見応えありました。
相田:大変でしたよ。やってみたら「モノマネ100個はキツイな-」って感じで。なので、作家さんとか芸人とかラブレターズの塚本とか、何度か食事して「一緒に考えてくれ」って、まあまあ贅沢な焼肉とかしゃぶしゃぶとかおごるんですけど、全然出てこないんですよ。ぜんっぜん役に立たない。飯おごって終わりです。最終的に自分で考えるとこに落ち着きました。
小宮:ああそうなんだ。
相田:大変でしたよ。それでキサラ行って、店長のところ行ったらボロクソに言われて。自信あるネタもあったのに、「全然似てないよ」って言われて、「あれ?」って。「何をやりたいか見えない」「どこに向いてるのかわからない」って言われたんですけど、「いや、どこ向いたらいいのかもわかんないんだよ!」と(笑)。そこでいきなり前座に出させてもらうことになって、めっちゃスベって。スベって楽屋戻ったら、ダブルネームのジョーさんたちがいたので、「よかったよ」とか言ってくれるのかと思ったら、「スベってたね」って。そんなストレートなことあります?
小宮:あはははは。
相田:ほんとはそれで終わりだったんですけど、ちょっと方向性がわかってきた感じがあったので、店長に「もう1回出させて欲しい」ってお願いしたんです。そこから2日くらい考えて、やっと本編に出させてもらいました。たまたま団体のおじさんが多い日で、あんまり笑ってもらえなかったんですけど。でも1回目に比べたら自分の中では手応えがありましたね。「あーよかったー」って思いましたもん。
小宮:相田がネタとか考えてる姿を人生で一回も見たことがないので、努力してやってるんだなって。映像を見るまでは全然わかんなかったです。
相田:ちっちゃい武器は手に入れることができたかなと。ゲームが好きなので、「『大魔界村』の主人公・アーサーの鎧が割れて死ぬときの音」というのをやったんですが、なぜか50~60代くらいのお母さんみたいな人が1人だけスタンディングオベーションしてくれて。あれはなんだったんだろう(笑)。
 
●今回のDVDで一番見て欲しいところは?
小宮:前回のDVDもそうなんですけど、同じネタでもライブで見るのとDVDで見るのは、毎回違う部分もあるしアドリブもあるので、ライブで見たことある人もDVD見て欲しいですし、DVDしか見たことない人はライブ来てくれたらうれしいなと思います。
相田:収録ですがライブ感は出てると思うので、僕らっぽい内容になってます。あとやっぱり僕はモノマネのところですかね。僕が一人でやるってないですからね(笑)。
小宮:100個がまだ全部披露されてないもんね。乞うご期待というか、ここからどんどんテレビとかでやっていって。
相田:そこもまだまだ日々進化していきます。
小宮:『R-1ぐらんぷり』も出られますからね。
 
●今後の三四郎の進化は?
小宮:2人とも知名度を上げて、ネタで決勝に行きたいです。『M-1グランプリ』とか。
相田:そうですね。賞レースはほんと決勝に行けたことがないですし、DVDを通じてネタのイメージを持っていただきたいというのはあります。最近、前作のDVDがまた売れだしてるそうで、すごくうれしいんですよ。ちゃんと名刺代わりになってるのかなと。なので続けてこの新作もぜひ見ていただきたいですね。DVD見た方は僕がボケもやるんだって思うかもしれないですよね。ドキュメントも入ってますし2人のこともよくわかるかなと。
小宮:今後テレビで三四郎って名前を浸透させて、コアなファンとかをつけていきたいというか、リアクションのイメージがあると思うんですけど、ネタとかDVDとかラジオもやってるぞ、と。もっと奥の奥まで知ってもらえるようにがんばりたいなと思います。
相田:個人的には、もうちょっと存在感を出していきたいですね。「相田」を世間に広めたい。「小宮の“あいかた”」だから「あいだ」と近いんですよ、7割くらい合ってるんですよ。なんなら「あいだ」のほうが言うの楽ですから(笑)。
 

 
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