細川徹監督と3作のコラボ・ライブを経て、2人だけの世界に帰ってきたラバーガール。ネタ作り、稽古、幕間VTRなど、久々に2人きりで作る単独ライブはさまざまな面で変化があったそう。DVD10作目にしてライブ・タイトルや世界観が一新したそのワケとは? 変化しながらも、本来のラバーガールが持つ面白さをシンプルに表現したコントと映像をぜひたっぷりと御堪能ください!

 

 
●2人きりの単独ライブは久々でしたが、終わったときの感想は?
飛永 翼(以下、飛永):「ラバーガールっぽくてよかったね」とか「バカバカしくてよかったね」っていう意見が多くてよかったです。
大水 洋介(以下、大水):そうですね。シンプルなネタが多かったので、シンプルにバカバカしいネタがいっぱいできてよかったなあって。
 
●久々に2人でライブの準備をしてみていかがでしたか?
飛永:2人だけだからつまんないんですよ(笑)。
大水:ははははは。
飛永:広い稽古場に2人だけって感じで。一応「今日はこのネタとこのネタをやろう」って言うんですけど、やりたくないんですよね~。
大水:すぐ帰りたくなっちゃって。稽古場を夜の9時までとっても5時くらいに帰りたくなっちゃう。
飛永:前半は結構帰ってたかな。
大水:結構帰ってたから、ライブ直前に焦りだして。「あれ、思いのほか練習してねえな」って。
飛永:早めに準備したつもりだったんですけど、一週間前に40%くらいだったよね。
大水:セリフの覚え具合とか。
飛永:2人だけでやってるからテンポがめっちゃ早くて、最後まで全部通して完成させてなかったり。
大水:でも自分たちっぽいネタばかりな分、苦手なセリフとかはなくて。細川さんの台本は演劇っぽいので、笑いに関係ないセリフや長台詞があって、がんばって練習しないと覚えられなかったんですけど、今回は自分たちっぽいテンポのセリフになってるから、まあなんとかなりました。
 
●ネタ作りは順調でしたか?
飛永:ほんとは可能なら全部お店のネタにしたいくらいの気持ちだったんです。お会計のやりとりが好評なので。でもやっぱ限界でした、意外とお店っぽい設定って出てこなかったですね。
大水:「ハワイ旅行」は、「ハワイに行く」っていうだけで何にもない状態から作り始めたので最初は不安でしたね。
飛永:一番時間がかかったのは「時価の店」かな。
大水:ああそうね。
飛永:2人だけでやってると客観的に見てくれる人がいないから、途中から「あれっ」と思っていろいろ足したんですけど、時間がかかったわりにはウケるかどうかわかんないなってネタでしたね。
大水:確かに一番練習したかも。
飛永:僕の感覚ですけど、このネタは前半が芝居っぽいんですけど、ネタバラシがあってからはツッコミの感覚になるので、この切り替えをどのくらいにどうしたらいいか全然わからなくて。2部作の感じがしましたね。だからやってみて初めて「ここでウケるんだ」と。
大水:「聞いてくれよ」もどんな反応になるかわかんなかったです。
飛永:何回セリフを繰り返したらいいのかとか。
大水:面白い感じはするけど、果たしてウケるのか。
飛永:このネタは2人の意見がちょっとわかれてるんですよ。僕は、大水さんが落語を始めて、酔っぱらいの演技ができるからこのネタが成立してると思ってるんですよ。演技でもってる部分が大きいのかなって思ってたんですけど、大水さんは違うんでしょ?
大水:酔っぱらいの演技ができるからとかではなく、酔っぱらいでなんか面白いネタないかなと思って。
飛永:でも設定を思いついたときにもう帰りたかったんですよね(笑)。できるのはわかったんですけど、今日中に作んないと次に改めて設定を聞いたときには面白くないかもしれないから、やっちゃおうって3時間くらいで作って。帰りたかったよね、これ。
大水:帰りたかった(笑)。設定が出るまで長かったんですよ、なんにも出なくて。出たから帰ろうと思ったけど、がんばってよかった。
 
●以前2人でやってたときと、お互いに何か変わりましたか?
飛永:パターンがわかってきたかもしれないです。ただ「設定を考えよう」ってだけだと、2時間、3時間「うーん」って考えるんですけど、それは非効率っていうか考えるフリして絶対別のこと考えてるので、じゃあ「前にやったこういうネタで設定ない?」とか「誰々のこういうネタっぽいのない?」とか、大喜利のお題がないと進まないって気づきました。前よりネタ作りのテンポは上がったと思いますね。
大水:引くのが早くなった気がしますね。これ以上押してもしょうがないなと思って、早めに「違うの考えよう」って言うかな。
飛永:前はお互い意見を通そうとしてましたけど。 細川さんが効率のよさを優先する人なので、一緒にやらせていただいてそういう考えになったのかも。限られた時間の中で一ボケを悩むんじゃなくて、とりあえず最後まで作ってから考えようって。
大水:そのおかげでネタ作りがだいぶ早くなりましたね。
 
●幕間のVTRはお2人がとても楽しそうなのが印象的でした。
飛永:自分がライブを見る側になったとき、凝った映像ってちょっとしんどいかもと。だからボーっと見れる映像がいいなって。
大水:単独の感想で「映像すごかった」ってあんまり言われたくないので、おまけくらいで。
飛永:「クイズ! 何のお寿司を食べたでSHOW!」とか、2人でそういうことが楽しめるようになったのかもしれないですね。今ラジオ番組をやってるんですが、2人ともエピソードトークがあるわけじゃないので、どれだけ脱線できるかってことを遊ぶ練習にもなってる気がします。
大水:そうですね。明確なオチがなくてもバカバカしい空気感が2人で出せればそれでいいって感じかもしれないですね。
飛永:昔は、テレビに出るにはどうしたらいいか、明確な大水の武器はなんだ、とか考えてたんですけど、2人だけで成立させてるものが面白いって思われるのが一番強いのかもしれないなって。昔はトークライブでも、ゲストに誰を呼ぶか、誰を呼んだら集客が多いかとか考えてたこともありますけど、逆に2人だけで成立することを考えたほうが、得が全部自分に返って来るような気がしてます。
大水:難しいことを考えなくても、楽しい空気感になればそれでいいかなと。前は、もっとオシャレに、とか、東京っぽく、とかいろんな考えがあったんですけど、今は別にそこどうでもいいなーって思えてきて。
飛永:オシャレにしばられてたね(笑)。最近、事務所の若手ライブがみんなオシャレを目指してる感じがしたので、それがちょっともう飽きてきたなあっていうのもあって。かわいがってる後輩のさくらエビも単独ライブが「alba」ってタイトルで、なんだっけななんか「夜明け」のなんとかみたいなオシャレな理由があるんですけど。
大水:そんなコンビじゃないよな(笑)。
飛永:それでなんかチラシも白壁に2人で立ってるみたいなやつだから、もうなんかやだなあと思って。
大水:あはははは!
飛永:だから今回は真逆に行きたいというのもありましたね。
大水:そもそも自分の中にあんまりオシャレの要素がないっていう。趣味が酒と野球と落語だから。
飛永:好きなテレビ番組が「吉田類の酒場放浪記」(BS-TBS)だしね(笑)。
 
●今後の単独ライブでやっていきたいことは?
飛永:今回の映像でスタッフさんがカット割りとかすごくこだわっていいものを作ってくれたので、そういう仲間がちょっとずつ増えていくといいですね。
大水:稽古場に置いておける信頼出来る後輩も欲しい。
飛永:あと個人的にはメイクさんが欲しいんですよね。DVDを見たときに、髪がペターンってしてたりとかすると、ちょっとやだなって思うんですよ。肌の質感とかクオリティがいいほうが映像としては見るにはいいなあって。
大水:確かに。DVDを見ると、まだ1本目のネタなのに髪が乱れてたりするのは気になる。あとは小道具なんですけど、「ボールペンどっちがいいですか」って言われても「どっちでもいいわ!」って(笑)、そんなことも自分で決めなきゃいけなくて。
飛永:そうなんだよ……。
大水:それを「こっちのほうがいいと思うんですけど、どうですか」くらいまで絞ってくれる人がいればいいなって思います。
 
●最後に読者へメッセージをお願いします。
飛永:今までのライブDVDよりもスッキリと「こういうことやってます」と言えるものになってて、見る人も「ラバーガールってこうだろうな」ってすぐにわかる単独ライブかなと思うので、素直に、面白いから見てください。
大水:シンプルに面白いネタが揃ってて、映像も面白いのが揃ってるので、ぜひ楽しんでもらえたらなと思います。

『ラバーガールLIVE 「大水が出た!」』詳細ページは こちら