10代でデビューしキャーキャー言われてきたオジンオズボーンも、ワーワー言うてるうちに30代。理想の芸人像、理想の髪型から17年かけて徐々に離れてしまった彼らの手元に残った最強の武器こそ、まさに漫才! 予想外こそ芸人人生と言わんばかりに、面白い漫才を次々見せてくれるオジンオズボーン17年目のベスト盤誕生です。今後の彼らが楽しみになる特典映像「オジンオズボーンヒストリー」も必見。このDVDと過去2枚のDVDを見比べるのもオススメです。

 

 
●約3年半ぶりのDVDですが、収録するネタはどうやって選んだのですか?
高松新一(以下、高松):まず前回のDVD発売以降に作ったネタを全部挙げてから、これこれこれ、と。
篠宮暁(以下、篠宮):東京のDVD収録公演前に大阪公演があったんですが、1時間半を想定してたら1時間くらいで終わりそうになって。ネタを延ばして延ばしてアドリブ入れて入れて、なんとか1時間半にしたんですけど、これはやばいってことで東京公演ではネタ数を増やしました。
高松:久々に焦りましたね。「篠宮ガチャ」が延々と続きました(笑)。
篠宮:大爆笑をとるまでガチャをやるって設定だったので、お客さんももう最後はよ終わってほしくて、愛想の拍手してましたよ。
高松:「はいはい、面白いよねー」みたいな。
篠宮:17年やってもいろいろわからないですねえ。
 
●今年は「ワァ!ワァ!ワァ!」と「キャァ!キャァ!キャァ!」という2 Daysライブでしたね。
篠宮:ネタは2日ともやるのがあったりするんですけど、幕間に関しては、「キャァ!キャァ!キャァ!」では「キャーキャー」言われようと。以前出たジンカーズ馬場さんのカラオケライブで10年ぶりくらいに黄色い声援もらったのが気持ちよかったんです。で「この黄色い声援を普段のライブでも言ってくださいね」みたいなことを言ったら、お客さんから「キャーキャー言われるのを忌み嫌ってんのはお前のほうだろ」みたいなことを言われてしまいました。
高松:昔ね(笑)。
篠宮:確かに昔は「ネタの邪魔にになるから」とトガッて言ってました。でも照れ隠しじゃないですけど、内心はやっぱうれしいって思ってて。今回はそれをいっぺん取り払って媚びてみようと「キャァ!キャァ!キャァ!」にしたら、本番まったく黄色い声援がなかった。
高松:環境整ってなかったっていう(笑)。袖で見てて「うわ、どうしよう」ってなりましたよ。目的変わってくるし、どう落とし込むんだと。結果、僕1個大噛みしましたし、若手イジる予定のところも潰れましたし。
篠宮:キャーキャー言わせることしか考えてなかったんですが、言わせないまま翌日DVD収録する感じになっちゃいましたね。
 
●収録されているネタでそれぞれお気に入りは?
高松:僕は「大きなカブ」後半の全アドリブ。特典バージョンと2本ありますが、アドリブだけに両方共違うので、どちらもぜひ見て欲しいです。僕は篠宮のアドリブを見ながら思いついたらちょっとしゃべってオチが来るまでただ待つだけなんですが、見ながら一緒に楽しんでますね。自分で言うのも変ですけど、DVDに収録されてるのを改めて見たらやっぱり「これ面白いなあ」と。
篠宮:「桃太郎」も「どんなチクビか当てる」も好きなんですけど、僕は「篠宮ガチャ」ですかね。元々は「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)でやるギャグを試したくて作った漫才なので、試せるのはいいですね。あと、ザッとネタが並んでるのを見たときの「部活紹介」の違和感(笑)。そこを楽しんでほしいですね。
高松:ははははは!
篠宮:急に普通の漫才。
高松:ほんまや! 「どんなチクビか当てる」の後に入れてるやん。これ順番間違えてんじゃない!?
篠宮:一番オーソドックスな漫才なので、本来は一番最初に持ってこないとダメなんですけど、最初に持ってきてスタートダッシュできへんのもなあ。
高松:まあなあ。
篠宮:一番差し支えないところに入れたつもりなんですけど、逆に浮いてる風になりましたね。
高松:ネタとしてはこれが一番古いかもしれないですね。
篠宮:オーソドックスだしボケもちょっと浅いんですが、このDVDの小休憩、甘味処という感じで。
 
●特典映像の「オジンオズボーンヒストリー」は、後輩たちが篠宮さん、高松さん役を演じるという変わった寸劇ですね。
篠宮:タイトルで「17年やってきた」って言っちゃったんで、じゃあ何か振り返ろうと思ってエピソードトークを寸劇にしたいなと。ほんまは自分らでやりたかったんですけど、高松が「着替えたい」と。なんか毎回ゆずのTシャツいっぱい着てるでしょ。しょうがないから後輩にやってもらおうかと。
高松:いやいや違いますよ! DVD収録するんだから、1個1個集中しないといけない部分が出てくるかもっていうのもちょっとあって、「ネタに集中したほうがいんじゃない?」ってことです。
篠宮:寸劇の練習では作家さんが演技指導をしつつ、僕らも「ここもうちょとこうして」とか言ってましたね。
高松:自分が自分の指導をするっていう(笑)。「もっとこんな感じで言うて」とか「もっと嫌な感じで言わないと」とか。
篠宮:「俺そのときまだそんな芸風になってないから」とか「高松もっと嫌な感じやから」とか。いろいろ思い出しましたねえ。
●反省や後悔の気持ちも生まれましたか?
高松:まあ全部事実なんで、ここでネタになったのはよかったですよ。
篠宮:後悔で言ったらもう「出会い」になってきます(笑)。
高松:はははははは! 一方的に言うな! こっちの意思もあるわ!
 
●17年を振り返ってみて、思い描いていた自分と違うところは?
高松:毛根力ですよね。かっこよかったんですよ、昔! 17年前はハゲをバカにしてイジってましたから、その罰でしょう。
篠宮:やっぱり高松のダサさは17年変わってないですね。
高松:そーお?
篠宮:桂雀々さんからもらった青いストライプのジャケットを色ハゲるまで着倒して。
高松:それは理由があって、そのジャケットを着始めたら「爆笑オンエアバトル」で連勝し始めたから、験担ぎで最初は着てただけです。昔はそうやって験担ぎしてたんですよね。
篠宮:色がハゲるまで着て、ジャケット脱いだら髪がハゲてきて。
高松:「ハゲ」のところで言うって気づいたけどね!
篠宮:僕はお笑い始めたとき、30代はイケイケで実力もついて女遊びもものすごい上手やで、みたいな感じを思い浮かべてたんですけど、まさかここまで女っ気がなくなるとは思わなかったですね。ハーレムみたいな人生を思い浮かべてました。でも30代になって邪念みたいなのがなくなって、お笑いがすごく好きになった気がします。面白くなったと思います! ははははは!
高松:笑っちゃったよ(笑)。
篠宮:大喜利も怖くないし。元々は怖かったんですよ、あれはお笑いと一番向き合うやつやから。
高松:なるほどな。まあでも変な考え方かもしれないですけど、もうちょいヤンチャでいてほしかったかな。僕がそんなに派手に遊ぶタイプの人間じゃないので、こっちに寄って来られちゃうと2人ともどんどん地味になっていっちゃう。浮気バレて土下座したとかのエピソードとかあってもいいかなって。今は嫁に縛られすぎてて、イジりにくくもなってくるじゃないですか。
篠宮:わかりました。売れて10代の頃の自分に戻ります。売れたら、今キューって縛り上げられて一生懸命畳んでる羽をブワッと孔雀のように広げます! 芸人たるもの謝罪会見も。かっこ悪い浮気の仕方は嫌ですけどね。
高松:カッコいい浮気ってどういうこと(笑)?
篠宮:実際には遊ばないですけど、「あいつ遊んでんなあ」って思わせます!
 
●最後に読者へDVDのアピールをお願いします。
高松:最強のDVDができましたので、ぜひ見てください。面白いです!
篠宮:漫才ばっかりのDVDになっております。漫才ばっかりのDVDはひょっとしたらこれが最後かも知れないです。次に出るDVDはコントばっかりになってるかもしれませんので、漫才を楽しみたい方はこちらお買い求めください。
 
●……なぜ今そんなことを……。
高松:なぜ今そんなことを言うのかといいますと?
篠宮:『キングオブコント』に感化されてるからです!!
高松:ははははは! 見たばっかだからね。いやでも最後はギャグでしょ?
篠宮:えーちょっと待って下さいね……。
マネージャー:ギャグが出てこないことを謝罪したら?
高松:そうですよね。
篠宮:わかりました。えー、求められたのに、急にギャグが出てこなくて本当に、すみま千昌夫、すみま千昌夫、すみま千昌夫、千昌夫千昌夫千昌夫千昌夫千昌夫千昌夫千昌夫、千まさお10人で、万せさお! 届けー!!
 

 
『オジンオズボーン単独ライブ「オジンオズボーンが17年やってきた! ワァ!ワァ!ワァ!」』詳細ページは こちら