お昼の顔としてテレビでも活躍している女性コンビ・ニッチェのベストネタを大放出! 「THE W」でネタを見て「もっと見たい!」と思っている人も多いのでは? 年を重ねるごとに味わいが増す2人のこれからがもっともっと楽しみになる珠玉の1枚です!

 
ニッチェ『プリンアラモード』
 
ニッチェ『プリンアラモード』●6年ぶりにDVDを出すことが決まったときのお気持ちは?
江上敬子(以下、江上):近藤くみこ(以下、近藤):江上:毎年13、4本くらいは新ネタができてはいます。
近藤:「THE W」の出場は大きかったですね。これまでネタを見たことがない方も見てくださったみたいで、「おもしろいね」って声をかけていただけるようになりましたね。
江上:ネタも変化してて、以前はキャラクター先行だったんですが、年をとることによってちょっと等身大というか、自分たちの年に近いキャラであったり、設定も自分たちの年だから似合う設定だったり、そういうものが増えたかなと思いますね。例えば「遺産相続」みたいなお葬式のコントなんて今までやったことなかったですし。でも20代の頃には喪服はしっくりこなかったと思うので、今だからこその雰囲気でしょうね。小津安二郎の世界感みたいな。
近藤:白黒の感じね(笑)。
 
●最初のコントの設定はタイトル通り「彼氏のお母さん」ですね。
近藤:いい距離感ですよね(笑)。
江上:私もその関係性は気になるんですよね。結婚して人間関係が変わって、引き出しが増えた感じがします。ネタを作るときに“気まずい空気感”ってなんだろうってよく考えるんですよ。その中で逆転現象が起こるのがおもしろいなと思ってて、それでこの関係性のコントができました。
近藤:この関係性って逃げられないじゃないですか。「お義母さんに気に入られたい」って気持ちがあるから。逃げられる状況だとコントにならないので、付き合わないといけない状況を考えます。
 
●キャラよりお2人が考えてることからネタを作ってるんですね。
江上:そういうものがちょっとずつコントにできるようになってきたというか、「花嫁」も、私が子ども役で、一見これまでやってたようなコントに見えるんですけど、内容は私たちが思ってることの塊というか。
近藤:思想が強めですね(笑)。
江上:「女社長」も、海外の番組でよくやってる「社長ができない新人のふりをして自分の会社で働く」というのを見て考えたんですが、あれって日本だとうまくいかないんじゃないかなって。私たちって考えた方がちょっと古いというか、フラッシュモブとか大嫌いなんですよ(笑)。
近藤:そうなんです(笑)。だからフラッシュモブのコントも今後作りたいですね。
 
ニッチェ『プリンアラモード』●「偏見」の設定は“彼氏のお母さん”ですね。
近藤:このネタは、「黒マスクってちょっとやだよね」から始まっていて、それをみんなで話し合いました。「もう少し強めの偏見がないかな」とか(笑)。
江上:これも気まずい状況なんですよね。いかにお母さんが彼女に黒マスクのことを気まずく言わせるかって考えて、「彼女は黒マスク以外はパーフェクト」ってところを作り上げたんですよ。
近藤:ただもう今では黒マスクが市民権を得始めてるので 。
江上:増えてるんですよね。
近藤:仕方ないんでしょうけど、その前にちょっと一石を投じたかったというか(笑)。「黒マスク」ネタは来年じゃ遅いだろうなと。
江上:これは先輩芸人さんたちがおもしろいって言ってくださるのがうれしいですね。
近藤:「カフェ」も男性芸人さんたちがめっちゃ笑ってくれるんですよ。
江上:「こんな強盗いないだろ」って(笑)。女同士で強盗コントやってる人っていないですよね。特にラバーガールさんがめちゃくちゃ笑うんですよ。「初めて見るわ、女の強盗のコント」「そこで笑っちゃうんだよな」って。
近藤:ライブでも私が登場するとお客さんから「わあ、ちっちゃい」って声が上がります(笑)。
 
●「やる男先輩」はキャラ自体も強めですね。
近藤:最初は「2人で男装するネタはないね」って話からなので、格好から決めました。
江上:私はかつらがかぶれないので髪型をどうしようかって(笑)。
近藤:でもこういう人いますよね。ヒゲでロン毛を後ろに束ねてる感じの。
江上:パンサーの管ちゃんとか。私の中ではLDH系ってことで。ファンの方にめっちゃ怒られると思いますけど(笑)。近藤さんは歌舞伎町でキャッチしてる男ってイメージです。
近藤:内容は「こういう人いるよね」「先輩と後輩って微妙だよね」ってところから。
江上:私もよかれと思って後輩に服をあげたりするんですよ。でもそれって本当にみんなうれしいのかなって考えてしまうというか、先輩と後輩の関係って微妙じゃないですか。
近藤:“先輩と後輩”って関係も逃げられない状況なんですよね。
江上:逃げられない空間を探してますね。
 
●このDVDの中でそれぞれ好きなキャラは?
近藤:私は「花嫁」ですね。
江上:これは近藤さんがボケで私がツッコミなんですけど、この花嫁は「こういう女性いるよな」っていう気持ちで作りました。
近藤:周りが何も見えてない感じの女性ね。
江上:自分がよければそれでいいんですよ。
近藤:でもこういうやつが一番幸せなんですよね〜。
江上:実は私たちの共通の友人でこういう女性がいます。
近藤:あはははは!
江上:その子がライブに来てくれたとき、「あなたをイメージしたんだよ」って言ったらめちゃくちゃキレてました。
近藤:そうそう!「どこが!?」って。
江上:私は「遺産相続」が好きですね。最初にしっとりした空気感を作るんですけど、このあとにガラッと展開が変わるとわかってて演じてるときが楽しいんですよ。そのギャップが好きですね。このネタを今年の元日、NHKの生放送でやらせていただいたんですよ。そしたら、「なんて不謹慎なんだ(笑)」「こんな攻めたネタやるんだ」って評判よかったんです。NHKの方々が許してくださったことが本当にありがたいですね。
 
ニッチェ『プリンアラモード』●コントだけではなく漫才も収録されてますね。
江上:漫才から始まったコンビなので、漫才はなるべくゼロにしたくないってずっと思いながら単独ライブもやってるんですけど。でもやっぱり近年漫才作るのが苦しくなってきてますね。やっぱり漫才って難しい。等身大というか、自分たちを出すっていうことだと思うんですが、意外と我々って普通なんですよね。
近藤:結局コントでテレビに出させてもらうようになったので、漫才に対するリスペクトがすごくありますね。この先、私たちが年を重ねていくとおもしろい漫才ができるかなとは思いますね。
 
●DVD発売直後から元号が“令和”に変わりますが、どのような芸人でいたいですか?
江上:自分たち自身は変わらないことが大事だと思うんですけど、ネタに関してはちょっとずつ変わってきていて、自分たちがそのとき年相応のネタをできていけたらいいかなと。
近藤:ネタに関しては変化をいかに楽しむかですかね。徐々にですけど、すごく前向きにネタをやれるようになってきていて、今年はどんなネタが思いつくんだろうって、今までにないワクワク感があるんです。
江上:視野もちょっと広くなった気はしますね。
近藤:そう。あれにも手を出していいんだ、これにも手を出していいんだって思えてきたので、それをどう自分たち風にアレンジするか、この先がすごく楽しみですね。
 
●最後にメッセージをお願いします。
近藤:当たり前ですけど、5年前とは違いますので。この5年間を堪能してください。
江上:いつもテレビで見せている私たちと違う面をぜひ見ていただけたら。
近藤:ニッチェってこんなおもしろいんだって思えるはずです。
江上:近藤さんはSNSでエゴサしてますからね。
近藤:死ぬほどSNS見てますから。感想チェックしてます。
 
ニッチェ『プリンアラモード』

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