ライブでの実力はすでに折り紙付き。近年メディアの注目も集まっているモグライダー、待望の初DVDが遂に発売です! 収録ネタは15本。“舞台上に用意された20個のタイトルから観客がネタを選ぶ”というストロングスタイルを初DVDにしてしまうところが、まさにモグライダーの実力の所以。1秒たりとも目が離せません!

 
モグライダー インタビュー
 
モグライダー インタビュー●初DVDをライブ形式にしたのはなぜですか?
芝:いつもがこのやり方なので、このやり方しか思いつかなかったという感じです。
ともしげ:そうですね。生のライブをこうしてDVDにしていただけるのは助かりますね。お客さんがいないとノれなくて、スタジオ収録だとまったくおもしろくない可能性もあったと思うんですけど、いいパフォーマンスができたんじゃないかとは思っております。いいパフォーマンスって難しいんですよ。僕の場合は間違えたときがいいパフォーマンスだったりするのに成功してしまうときもあるし、どっちがいいパフォーマンスなのかわからないんですけど。
芝:マジどっちでもいいですね(笑)!! どっちに転ぼうが結局ケツ拭くのはこっちなので。でも本当に、お客さんに入ってもらったのはデカかったです。僕らの漫才はお客さんのリアクションががあってから動く感じなので、「ここが気になったんだな」って思ったらそこを引っ張るし、何の反応もなかったらサーッといって。なので、これがスタジオ収録だったら、途中で心が折れてやめちゃってますね。
ともしげ:今回特によかったのが、お客さんにネタを選んでもらったというやり方ですね。みんなで作り上げた感じというか、グルーヴ感。なんか仲よくなった感じでしたね。「あ、これ見たいと思ってくれてるんだ」「これはこういうネタだよ」って、お客さんと会話したみたいな感じがありました。
 
●本番までは緊張などありましたか?
ともしげ:DVD収録ということで、僕が気合いを入れてダイエットをしまして、90kgから77kgくらいまで体重を落としたんですけど、そしたら声がかすれちゃって。本番直前に点滴を打つという……。でも点滴を打ったおかげで本番では喉も開いてうまくできたかなと。
芝:本番が近づくにつれてどんどん小っちゃくなってったので、理由を聞いたら、「きれいな姿で残したい」と。
ともしげ:一生に一回出せるかどうかだから。
芝:カラオケ大会じゃないんだから……。あんまり気にはしなかったですけど、さすがに点滴を打ちにいったのは本末転倒でしたね。
ともしげ:そうですね(笑)。結局体重ももう元に戻ってきちゃいました。
芝:僕自身は、本番までバタバタしてたのもあって、あんまり考えなかったのもよかったなと。考えようもないですしね。
ともしげ:練習もしなかったね。
芝:できるだけいつものライブと変わらないようにしようと。緊張は毎回するんですけど、でも思ったほどではなかったです。「やったことあるネタだしな」くらいの感じで。どのネタをやっても、いいときもあれば悪いときもあるし。悪いときがあるのはダメなんでしょうけど(笑)。
 
モグライダー インタビュー●収録が終わったあとはどんな気持ちでしたか?
ともしげ:とにかく楽しくて、ライブが終わった直後はまさに天国って感じでした。「これが天国かー」って。モグライダーがやってるネタが穴掘りとするならば、穴掘りをしていることが天国、ということなんですか? このタイトルは。どうなんですか?
芝:いや(笑)。深夜のバイト終わりで、電車がなくて2時間くらい歩いて帰ったことがあったんですけど、もう疲れて、だんだん明るくなってきて、「腹立つなあ」ってなってきたとき、この収録ライブのタイトルを決めなきゃいけない期限が迫ってたので、ふと「怒りの甲州街道」って名前にしようと。
ともしげ:そうなの!? 「怒りの甲州街道」にしようとしてたの!?
芝:あんまりに腹が立ったので、そう思ったんだけど、まあそれはよくないなと。もっと楽しいほうがいいなと思って、地獄よりは天国ってことでこのタイトルになりました。結果、そのときのバイトにも感謝してます。
 
●ネタを決める際、お客さんが挙手している姿を見ていかがでしたか?
芝:誰も手を挙げないかなって思ってたら、バンバン挙げてくれて。ちょっと心配だったんです。誰も手を挙げなくて、「じゃあこれからいきましょうか」って自分で決めたら意味ないじゃないですか。だからうれしかったですね。前のめりで観てもらえるっていうのは本当にありがたかったですね。
ともしげ:男の人も女の人もまんべんなく挙げてくれてましたね。もうババッと。
 
●お客さんが選んだネタをやってみた感想は?
ともしげ:僕ら芸歴9年なんですけど、昔のネタってウケるのかなって思ってて。「101回目」なんかはすごく昔のネタで、今はやらないような歌うたっちゃうみたいな。でもすごく盛り上がったのを見て、昔からファンの人も新しくファンになってくれた人も喜ばせられるネタだったんだなって。
芝:「甲子園」なんて作ったの10年前くらいじゃないかな。
ともしげ:今でもたまにやるけど、作ったのはすごい昔だよね。まったく見たことないんだろうなって反応もちょこちょこありましたね。
芝:それこそ最初のネタがまさか「五感」とはね。自分らで入れておいてなんなんですけど。
ともしげ:最初のネタっぽくないですよね。
芝:久しぶりだったしね。
ともしげ:印象に残ってるのは「歌舞伎」なんですけど、これまでこのネタこんなにウケたことあったかなって。そんなイメージじゃなかったんです。「歌舞伎」史上一番ウケたんじゃないかと思います。
芝:一番最後の「落語」は、後々お客さんから「最後に『落語』が来たのがうれしかった」って言われたんですけど、自分では「そうなの? なんで?」って(笑)。去年やった単独ライブも最後が「落語」のネタだったんですけど、一番わかりやすいといえばそうかなと。ともしげが落語やれるわけないっていうのをみんなわかった上で、こっちがガヤやって、盛り上がるというか沸くというか。僕は、彼がずっとしゃべってるのを見て、合間を拾っていって、シンプルな分だけ大変なんですけど、腕がいるネタかなと思うので、こういうネタは仕事したなって感覚がありますね。それでみなさんが「最後でよかった」って気持ちが乗っかったのもあって、確かにえらいウケたなと。最後で本当によかったです。
 
モグライダー インタビュー●ほかの芸人さんたちからの反応は?
芝:僕ら単独ライブ自体あまりやってなくて、これが3回目くらいなんですが、毎回出ずっぱりでやっていて、そのやり方自体「いいね」って言ってもらえますし、僕らと近い芸風の漫才師の方たちからはうらやましがられたりしますね。「それがあったか」みたいな。漫才って1ネタずつ区切るとライブとしては盛り上がっていかないから、どうすりゃいいんだってなるんですけど、ずっとやってれば否が応でも盛り上がっていくので、このやり方は評判いいですね。ウケがでかくなるんですよね。
ともしげ:ジグザグジギーの池田さんがすごく褒めてくれて。
芝:僕らのライブの手伝いをしてくれたんですけど、「日本の単独ライブ史上一番ウケるのってモグライダーじゃないか」って言ってくれたんです。「単独ライブではサンドウィッチマンさんよりウケてる」って。僕はあんまり芸人さんの単独ライブを観に行ってないので、そうなのかなあって感じなんですけど、そう言ってもらえてうれしいですね。
芝:めちゃくちゃありがたかったですね。
 
●次のDVDはどうしますか?
芝:そうですね。今回に関しては、本気でいいDVDを作らせてもらって、僕らにとって名刺代わりというか、初めて観る方にも僕らがどういう芸人かっていうのがわかるものになったと思います。ネタ15本入ってますから。
ともしげ:お客さんも2時間ずっと笑ってくれて疲れたと思うんですが、本当にありがたかったです。このDVDは10年分のネタが詰まってるようなものなので、これを超えるDVDができるかどうか不安ではありますけど。
芝:本当にいい意味でちょうどいいDVDができたかなと思うんですが、マックスかって言われたら、まだこれからいろんなことができるかなと思います。
 
モグライダー インタビュー
 
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