自身が“作・演出、出演、監督”務め、オールロケで収録したDVD『ヒトミシリ want you!』をリリースしたマツモトクラブが、お笑い芸人になったきっかけや今の思いなどを書きとめてみました。

 

 
『シンプル』 マツモトクラブ
小学生の頃は、お笑い芸人になりたかったんです。だけど、いろいろ経験し、大人になってゆく中で、自分には無理だ、という考えに変わっていきました。仲のいい人間とは楽しくしゃべれて、自分のおもしろ部分をわかってもらえるけど、初対面の人の前では、一言二言当たり前の事を言うだけで終わってしまう自分を知っていたし、そこを変えられる自信がなかったんです。
そんな高校生の夏休み、夜中になんとなくついていたテレビで、『12人の優しい日本人』という映画がやっていました。場面転換もほとんどなく、ひとつの議題について、ただただ大人たちが話合う。その中で繰り広げられる人間模様が可笑しくて、リアルで、衝撃を受けました。
お笑い芸人として、人前に立つ事はできなくても、作り手として、裏方として、人を魅了する事は自分にも出来るかもしれない。そう思い、テレビや映画の裏方の世界を学ぼうと、東放学園という専門学校に行きました。授業の中で、情報番組を制作したり、短編映画を撮ったり、何かを創りだす事の喜びを知りました。その時期に決めた目標が〈40歳になるまでに自分が監督の映画をつくる〉という事でした。
さて、映画監督になるにはどうしたらいいのか、浅はかな20歳の僕が考えたのは、まずは役者になって、モテたい。そしていろんな現場で学び、知名度が上がったところで監督デビューして、モテる。という夢物語でした。そして、〈26歳までにお金を稼いで両親に一軒家をプレゼントする〉という目標も定め、劇団に入り演技の勉強を始めました。
あっとゆう間に月日は流れ、26歳になりました。一軒家どころか、借金がありました。アルバイトをしながら劇団の稽古、そしてお金を増やそうとパチンコに行き、負ける。お金はないがビールは飲む。モテない。そんな生活のまま、35歳になっていました。このままではいかん。気づくのが遅すぎたかもしれませんが、僕は、シンプルにやりたいことをやろうと思い、劇団を辞めて、お笑いの世界に行きました。
劇団の頃は、現実的な目標が見えず、何に向かって頑張っているのかわからないまま、ただ頑張っている風な毎日でしたが、お笑いの世界では、ライブで返ってくる笑い声があり、そしてR-1ぐらんぷり等の賞レースもあり、目標にすべき事が明確に見えました。その目標に向かって行く事は、すごくシンプルで、すごくやりがいがあり、毎日が充実していました。
気づけば、自分でも忘れかけていた〈40歳になるまでに自分が監督の映画をつくる〉という目標は、7/27発売のDVD【ヒトミシリwant you!】で叶える事が出来ました。だから、今日もビールが美味しいし、パチンコもっと勝ちたいし、モテたいです。次に叶えたい目標は、〈柴犬を飼う〉です。頑張ります!
 

 

 

 


『ヒトミシリ want you!』 『ヒトミシリ want you!』
 
 
 
元舞台俳優ならではの演技力と、自ら録音した音声・音楽との掛け合いで魅せるコントは唯一無二のスタイル。
作・演出、監督をも務めたDVD第2弾となる本作は、最新ベスト・ネタをオール・ロケで収録。
『R-1ぐらんぷり2016』で披露された「そんな出会い」をはじめ、ファンにはおなじみのネタも
これまでとは違った表情をみせてくれる、映画のような映像作品です!