2016年「R-1ぐらんぷり」にてまさかの下ネタで決勝進出を果たしたルシファー吉岡。しかし彼の実力は下ネタに留まることなく、そのまま3年連続の決勝進出。今や優勝候補の名に挙がるほど。器用にして演技派。あらゆる魅力で男性はもちろん女性も笑わせてしまう、ルシファー吉岡の初ベストネタDVDが遂に“ズドン!”とお目見えです!

 

 
 
●初のDVD発売が決まったときの気持ちは?
不安、ですね(笑)。責任を感じました、「売れるのかな」って。
 
●内容はどのように決めたんですか?
今回は宣材というか名刺的な意味合いが強いですね。マネージャーさんとも色々話し合って、新ネタライブとかも考えたんですが、「ルシファー吉岡はこういう人だよ」と知ってもらうには、今までやったネタのほうがいいかなと思って、セレクションという形に。僕のDVDを買う人はネタをすでに知ってる方が多いと思うんですが、下ネタばかりだと重いので、ところどころに下ネタじゃないネタも入れながらバランス重視で作りました。
 
●最初に「これは入れよう」と思ったネタは?
「隣人を愛せ」を最初に決めました。「Gentlemen」というベストネタライブをやったんですが、そのときの最後のネタがこれなんです。単独ライブの最後のネタって、やっぱりちょっと長尺のネタをやりたいって気持ちがあるじゃないですか。それがすごくよかったのでDVDに入れようと。このネタは今年の「R-1ぐらんぷり」準々決勝でもやったんですが、そのときは3分でやってるんです。3分でもできるし10分でもできる、いいネタですね。
 
●最初のネタ「大化の改新」は2017年の「R-1ぐらんぷり」決勝で披露したネタですね。
初めて「R-1ぐらんぷり」決勝に行けたときのネタが僕の大好きな「キャンタマンクラッカー」なんですが、翌年の「R-1ぐらんぷり」ホームページに、あんまり下ネタはよろしくないというようなことが書かれてあって、「あれ、僕のせいかな」と。ということは下ネタの審査は厳しくなるかなと思って、下ネタじゃなくても決勝行けるってところを見せるために作ったネタです。
 
●下ネタと下ネタじゃないネタの作り方は違うんですか?
下ネタじゃないネタって、考えても考えてもまったく思い浮かばないんですよね(笑)。例えば10本ネタのアイデアを思いつくと、そのうち8本が下ネタで、つまり下ネタじゃないものはちょっと効率が悪いという感じです。
 
●「大化の改新」ができたときの手応えは?
初めてやったのが「PROMOTION」という単独ライブだったと思うんですが、お客さんの反応がよくて。そのときはもっとストーリー重視だったんですが、それをぎゅっと凝縮して「7ピンLIVE」というライブでやったとき、TAIGAさんとキャプテン渡辺さんが「ルシファーこれはもう決勝行ったよ」と。実際に決勝に行った2人が言うのなら間違いないなと。平和なネタですしね(笑)。
 
●逆に下ネタじゃなかったことに対する反応は?
ありましたよ。正直ガッカリした方もいると思います。特に最初の年は先輩芸人さんたちから「すごくよかった!」ってお声かけていただくことが多かったんですが、翌年はあんまりなかったですね(笑)。
 
●「張り込み」はガッカリさせないネタということで。
昔のネタなんですけど、ネタ帳に「張り込みの2人」とか色々なことを書いているメモを見て、「あれ? これとこれ一緒に行けるやつじゃん」と。この頃はよくこういう手法でネタを作ってました。その中でもこれはよくできてるなと。ネタの中でロマンチックなこととかくだらないことを言ってるんですが、主人公との対比がすごく好きで。いろんなネタの中でも随所にこういうことを入れることが多いですね。
この「張り込み」と「KKS」「資格の勉強」は確かほぼ同時期に作ったと思います。「資格の勉強」も“天気予報士”と同じだなと思う単語があったのでネタにできました。このあたりはどれも主人公が一途なんですよね。僕、バカリズムさんをすごく尊敬してるんですが、バカリズムさんのネタは、相手をしっかりと理詰めで納得させることができるじゃないですか。僕にはそれはできないので、主人公がただただ一途というキャラになってるのかもしれないです。
 
●「隣人を愛せ」はどういうところから思いついたネタですか?
マセキの養成所に通ってた頃に思いついたんです。ただそのときは、ちょっとまだエグみが強い感じのネタだったので凍結していたというか。それが何年か経って、ネタの中のフレーズ「じゃ、ないんだよ」というメモ書きを見たときに、「あれ、いけるんじゃないかな」と。寝かせて寝かせたネタですね。ドラマが大事なネタなので、「東京ラブストーリー」とか「愛という名のもとに」とか見直しましたよ。ストーリーを作る作業がとにかく楽しかったです。
 
●逆に「セクハラ」は下ネタと言ってもまた違う視点のネタですね。
すっごく社会派のネタです。実際にこういう人いるんじゃないかなというのを、ちょっと大げさにしてみたというか、NHK でもやらせてもらったので国の認めた下ネタです。
 
●「Shopping Channel」はまるでそういう世界が本当にあるかのような。
正直これは、ネタを作り始めたときにはそれほどいいネタじゃないなと。でも毎月1本事務所ライブで新ネタをおろさなくちゃいけなかったので、とりあえず作ってみようと思って取り掛かったら、考えるのがすごく楽しくなっちゃって。思っていたより中身がいい仕上がりになりました。いい大喜利ができた感じです。
 
●「進路指導」も「大化の改新」同様の学校ネタですね。
僕が先生役で、相手の生徒は“やんちゃだけど気のいい生徒”というのをイメージして作りました。「大化の改新」もそうですが、生徒に頭ごなしに「何やってんだ!」と言わないんですよね。「わかるんだけどー」っていうキャラになってます。芸人を目指すきっかけになったのが、バカリズムさんや劇団ひとりさんなんですが、僕が先生役なので、相手の生徒が見えるというか、そのキャラになりきってる感じを意識して演じてます。
 
●「Process」はどういう風に思いついたんですか?
オードリーさんのライブによく出させてもらってるんですけど、「ルシファーのネタには物理的な明転と、ネタの中でのピンクの明転があるよね」って言われたんです。1つ目のつかみで下ネタなんだってわかるネタが多くて、それは意識して作ってるんですけど、それを「ピンクの明転」と言われて。そういう意味でこのネタは普通に始まって、「あっそういうことね」っていうのと、さらに「そうなのね」って、2個明転があるというところが好きなネタですね。いかにお客さんを油断させるか、手を変え品を変えやってますから。
 
●最後の「お前だ!!」も大作ですね。
「PROMOTION」の一番最後のネタなんですが、これは僕自身がすごく好きなネタで、オチが決まるのがとにかく気持ちがいいですね。最初は言いたいフレーズがあるだけの、もっとシンプルなネタだったんです。それが「なぜそうなったんだろう」とか考えてるうちにどんどんふくらんでいきました。
 
●このDVDの楽しみ方を教えてください。
男って、中学生から大人になるまで笑いのツボって全然変わらないと思うんですよ。こういう感じがずっと好きだと思うので、ぜひ観てほしいですね。女性もだまされたと思ってぜひ観てみてください。
 
●次回「R-1ぐらんぷり2019」への意気込みは?
3回決勝行って優勝できなかったので、もう少し違ったことにチャレンジしたほうがいいのかなという気持ちもあるというか、次はもう少し違う切り口なのか、何か違うことにチャレンジしようという感覚があります。でも決勝でこれまで通りのコントしてたら、何も思い浮かばなかったんだなって思ってください(笑)。
 
 

 
 
『Gentlemen』詳細ページは こちら