2012年9月に国立演芸場で行なわれ、新作漫才はもちろん、話題の芸能人から漫才協会の内部を披露する「ヤホー10連発」、豪華ゲスト出演と盛りだくさんの内容となったライブを詰め込んだDVD、『ナイツ独演会~浅草百年物語~』を1月23日にリリースするナイツのスペシャル・インタビュー!

 
――「ナイツの独演会」は年齢層が幅広いですね。
:年配の人がすごくチケットを争奪してくれてるのが嬉しいですよね。おばちゃんとかでも「すごい電話してすぐ取ったのよ」って言ってくれる人とかいたり、若い人がやりそうなこととかやってくれて。
土屋:僕らもやってみて初めて、けっこう年配の人多いなって思いました。
:やっぱり国立演芸場っていうところもあるのかもしれないですね。演芸場に観に来てる人が、そこに置いてあったチラシを見て「また今度ナイツ独演会やるんだ」って思って来てくれる人は多いかもしれないですね。
土屋:若い方はなかなか普段足を運ばないでしょうしね。
:若い方にはいい機会ですよ。綺麗ですしね。
土屋:漫才協会の師匠がいたりね。
:チャンス師匠がね。
土屋:あははははは。

 
──いつも独演会に向けてのネタ作りは、どのようにしているんですか?
:2人作家さんがいるんですけど……、戦力が2人合わせて、100のうち3くらいしかない(笑)。
土屋:事実上ね(笑)。100ボケがあるとしたら、作家さんが考えたボケが3つくらいっていう。
:もう37歳と30歳くらいの2人なんですけど。僕と仲がいいっていうだけで、一緒に考えてるんですけどね、ほぼ僕らだけで作ってますよね。
土屋:そうだね。
:夏くらいから1年かけて、「こういうパターンの漫才あったら面白いな」とか、いろいろ考えてメモにとっておくんです。そういうふうにメモを量産して、本番の2カ月くらい前に1回打ち合わせします。そこで作った漫才をその2人に見てもらうんですけど、おかしなところがないか2人の反応を見て。でも、なんか言ってきても聞かない。
土屋:あはははは! 素直に笑ってくれるんでね。お客さんの前で試さなくていいですからね。この2人がいてくれると。
:もう10年くらいの付き合いで、一応弟弟子なんです、だから面倒見ておこうと思いまして。でも1人は何を言ってもまず聞き取れないんです。
土屋:滑舌が悪いんですよね(笑)。
:知識だけはあるので、作家要員としてますけど、それ以上余計なこと言うとちょっとこっちも……。
土屋:今回のネタで1つだけ鏑木さんが考えてすごい推してたやつありましたね。
:なんだっけ?
土屋:野球漫才の。
:ああ、野球漫才のボケで、「愛の言霊」ってあるじゃないですか。あそこは彼のネタです。自信になったと思いますすごく。
 
 
――シンプルな独演会ですがその中でも徹底していることは?
:まずコンセプトとして、映像は使わない。映像を使うとそこで時間を取られちゃうから。大学で落研に入ってたときは、映像をすごく使うのが好きでだったんですよ。でも映像だけに時間を費やして、肝心のネタがどうでもいいやって楽しくなっちゃう。だから映像を使わないようにしようって思って、国立演芸場で漫才しかやらないって決めました。ほかの人の単独ライブとかでは、間をつなぐために映像を使いますけど、僕らはそのためにほかの芸人さんに出てもらって。けっこういいシステムだと思ってるんですよ。
土屋:最悪僕ら着替えなくてもいいですからね。漫才ですし(笑)。。
:落語芸術協会に5年前に入ったんですけど、噺家さんの影響をかなり受けてるんですよ。やっぱり噺家さんの独演会って、まず出て30分落語やって、で、誰かお弟子さんがやって、そのあともう1本1時間くらいの大ネタやって終わりとかなんです。それが1番シンプルだなって思って。
土屋:4年前の2008年に「大ナイツ展」ってやったんですけどね。
:やりましたね。新宿モリエールで。コントやったり映像があったりしましたけどね。それはね、やっぱりDVDにしたらそれが1番いいですよ。
土屋:あははははは。見応え十分。
:でも結局、自分たちのためにもなるようにしてるんですよね。映像とか、コントとかを僕らがやっても、それでテレビに出るわけではないので。だとしたら単独ライブでは漫才をやったほうが自分たちのためにもなるというのもありますね。漫才をもっと進化させたほうがいいんじゃないかなという思いもありますし、もしかしたら来年、再来年は変わっていくかもしれないです。
土屋:映像とかコントとかをやらない分、毎年違いを出すのが難しいっていうか。そこにやっぱり差とか進化を見せるっていうのが難しいですよね。
:アナログでね。
土屋:毎年のテーマですよね。
:アナログでいたいんですよ。ネタもなるべく定番のやつを作りたい。その日限りしかできないっていうやつでもいいんですけど、新しいヒット商品ができたっていうのが1番いいと思うんです。結局カップヌードルが1番うまいじゃないですか。カップヌードルなんとか味をみんな作りたがるんですけど、カップヌードル作ったら勝ちなんですよ。
 
 
――本番はいかがでしたか?
土屋:独演会は特に、基本的にはちゃんと練習して、自分で考えたものをしっかり出すように。普段の寄席とかだと、塙さんの体内時計で飛ばしたり抜いたり加えたりっていうのはありますけどね。ウケたらしつこく何回もっていうのはあんまりしないですね。
:そうですね。僕らの漫才は止めにくい漫才なんですよね。ずっと喋らないといけない。コントになってないから止めちゃうとダメなんですよ。
土屋:設定入ったりしないですからね。
:あまり空気を読まないようにしてるというか、終わったあとに感想もらえればいいやっていう感じなんですよ。漫才の途中で求められることに応えると、確かに大きな笑いになったりするんですけど。そうじゃなくて、終わったあとに「すごく面白かった」って感じになれば。友近さんとかもけっこうそういうふうに作ってるんですよね。あんまり止まんないんですよ、見てる人も、もうそういうふうに見てると思います。慣れてきてるんですよ、僕らとか友近さんとかのネタの感じに。
土屋:一カ所異常にウケたとしてもそれを待たない、笑い待ちとかもない。
  
 
――独演会では大爆笑でしたが、特典映像には残念ながらモザイクの箇所が。
:それはしょうがないですよ。やっぱりそこはね、チケット買って、来てくれた人が1番おいしい思いをするためのDVDですから。
土屋:発売と同時に塙さんのブログ荒れないですかね。
:野球漫才も変えたんです。フリを入れてからやってたんですけど、見せたいところをはじめから見せてあげたほうがいいなと思って。ただね、DVDだとね、いろいろダメで(笑)。その分DVDでしか聞けない僕たちの副音声で十分楽しめますよ。
土屋:3年目にしてやっと気づいた(笑)。

 
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