結成4年目で『キングオブコント2018』の王者に輝いたハナコが、記念すべき初の単独DVDをリリース! 結成当初の貴重なネタから『キングオブコント』優勝後に作った最新のネタまで、計10本のコントを披露しています。さらには特典映像として、3人で秋山の家族&親戚一同へ『キングオブコント』優勝の報告をしにいく旅の模様を収録。笑いあり、感動あり、そして失笑あり!? 岡部の表情を寄りで見られるDVDで、ハナコの魅力を存分に堪能してください!

 
ハナコ インタビュー
 
ハナコ インタビュー●初めての単独DVDリリースに対して、今、どういうお気持ちですか?
秋山寛貴(以下、秋山):待望のですね。僕らは「ライブ芸人」「ネタ芸人」という意識があるので、ネタのDVDが出せるというのはめちゃくちゃ嬉しいです。
岡部大(以下、岡部):そうだね、本当に嬉しいなあ。
 
●年末年始は、ネタ番組に欠かせない存在となっていましたね。
菊田竜大(以下、菊田):いやあ、めちゃくちゃ出てましたね。
秋山:自分で言うな(笑)。
菊田:僕、もう見てないですもん。出すぎてて追えなくなってますもん。
岡部:追える追える、全然追えるよ!
 
●今回はこのDVDのために収録を行ったとのことですが、テレビ収録とDVD収録で、ご本人としてはどういう違いがありますか?
秋山:テレビでは、衣装を用意していただけたり、セットを組んでいただいたり、それはそれで嬉しいことがいっぱいあるんですけど、DVDだと、自分たちがやりたいベストな尺でネタができるんですよね。あと、オネエとオネエが喧嘩してるだけという、「なによ」みたいなちょっと変なネタもできる。不自由なく、見てもらいたいものをやれるのは、めちゃくちゃ嬉しいしありがたいなと思います。
 
●結成当初のネタというのは、どれですか?
秋山:「なによ」と「ゴリポン」ですね。
岡部:「なによ」は、結成して最初に作ったネタです。初めてのネタ合わせで、オネエが喧嘩していて、話を聞いてみたら「なによ」しか言ってない、みたいなことを秋山と2人でケラケラ笑いながら作った思い出があります。久しぶりに「なによ」をやって、めちゃくちゃ楽しかったなあ。
菊田:わかる! 俺もめっちゃ楽しかった。
秋山:「ゴリポン」も、結成数ヶ月のときに作った、10本目以内くらいのネタですね。
 
●DVDを見て、その2つが結成当初のネタかなと思いました。
菊田:すごーい! わかるんですね? やっぱり変化してるんですねえ。
秋山:菊田は感じ取れないみたいですけど。
 
●(笑)。この5年間で、ハナコが変えてきた部分というのは? どのようにして『キングオブコント』(以下、『KOC』)で優勝できるほどのクオリティーに上げていったのでしょうか。
秋山:最初は、「とにかくなんでも作ろう」「思いつくもの全部やろう」くらいの勢いで。今も意外となんでもやりたがりではあるんですけど、「これ、ちょっとわかりにくいな」とか「ちょっと暗いな」というものは下げるようになっているかもしれないです。最近は、ハッピーなものを、あんまり傷付けないようなものを、というふうになってきていますね。
 
ハナコ インタビュー●そうなっていったのは、なぜですか? たしかに、親子や三世代で一緒に見ても楽しめるというのは、ハナコのコントの魅力のひとつですよね。
秋山:ああ、嬉しいですね。
岡部:ネタを作るときに、伝わりやすさは結構意識しますね。同世代だけじゃなく、小さい子とかにもわかってほしい。あと、ネタを書いてるうちに悲しくなりそうなやつがいたら、「こいつ幸せになってほしいな」「このままじゃ悲しすぎるから救ってあげたいな」とか思いながらオチを考えていくときもあります。
秋山:まあ、3人の嗜好でしょうね。普段からあんまり強く「死ね!」みたいなことを言うタイプの人間ではないですし。
 
●その他に、この5年で調整してきたところ、意識して変えてきたところはありますか?
秋山:みんなやってることでしょうけど、最初の掴みのわかりやすさには一番時間をかけますね。ネタ合わせで、そこばっかりやってるときもあります。掴みばっかり直して、ケツはあんまり変わらない、みたいな。『KOC』のネタもそうでした。この5年間の経験で、「外せないのはここだ」ってわかりましたね。
 
●菊田さん、なにかありますか?
菊田:いや、僕はなにもわからないです。
 
●(笑)。
秋山:意識して変えてるのではなくて、必然的にそうなってきたのは、菊田のできないことはやらせないっていう。できることをやらせる。
菊田:そうですねえ。できることがすごく少ないんですよ。「こんなになにもできないのか」って思います、本当に。
秋山:たまに、「菊田、意外と演技上手いよ」とか褒めてくれる人がいるんですよ。
菊田:ああ、たしかに。たまにいますね。
秋山:そういうときは、しめしめと思ってます。「いや、できることをさせてるんだよ」「よしよし、作戦通りだな」って。
岡部:「ダメなところ、見えてないんだな」っていうね。
秋山:そう、「出番を削ってるんだよ」「配役変えてるんだよ」って。
 
ハナコ インタビュー●今回のDVDに『KOC』のネタをいれなかったのはなぜですか?
秋山:見てないものを見てほしいという一心ですかね。
岡部:決勝のときのできがすごくよかったので。あそこでベストパフォーマンスを出せたから、それよりちょっとアレだったら嫌だなっていうのも……。
菊田:『スラムダンク』と一緒だね。
秋山:ん、どういうことだ?
菊田:『スラムダンク』も、最後の山王戦の試合を超えられないからって、井上雄彦先生は描くのをやめたって言われてるんですよ。あの試合以上は描けないって。だから、ハナコ、一緒です。
 
●な、なるほど……? ちなみにネタの順番は、どのように決められたのでしょう?
秋山:ベースは一番新しい単独ライブ『タロウ3』のものになっていて、香盤もそれをもとに入れ替えました。
岡部:頭の「待合せ」「空手体験教室」と、ケツの「見送り」が、『タロウ3』のために作った新しいネタで、単独でも最初と最後にやっていて。あと「なによ」と「ゴリポン」は、入れるんだったらケツ前だなって感じで。
 
●そのお話は3人で?
秋山:いや、2人で。
菊田:一切知らなかったです、僕。いつのまにか決まってた!
秋山:単独ライブの香盤決めと一緒ですね、2人で考えました。
 
●そもそも、なぜ3人は「コント」をやることにそこまで強く惹かれ続けているのだと思いますか?
秋山:「なんで漫才じゃなくてコントが好きなんだろう」と考えたときに、お笑いを好きになったきっかけが、遡ると『Mr.ビーン』とかで。小学生の頃、大好きだったんですよね。『Mr.ビーン』って、言葉じゃなくて、シチュエーションコントじゃないですか。だから今表情だけで笑わせたり、気まずい空気でも笑わせたりするのって、そういう影響もあるのかなって、つい最近気付き始めたんですよね。
岡部:僕は、小さい頃からコント番組が大好きだったので。一番好きだったのは『リチャードホール』ですけど、『笑う犬』も、コントばっかりやってた深夜の『はねるのトびら』も、すごく好きでした。
秋山:まあ、結局それだよなあ。あの時代のテレビコントが面白かったんですよね。
岡部:『M-1』が始まって「漫才かっこいい!」って思ったんですけど、やっぱり自分が見て一番笑って好きだったのはコント番組なんですよね。
 
●菊田さん、いかがですか?
菊田:いやあ、僕……漫才のほうが好きなんですよ。
秋山:聞いたことあります、コント愛ないって。
菊田:僕ねえ、そうなんですよ。漫才のほうが好きなんですよねえ。こればっかりは嘘つけないので、ごめんなさい。
秋山:『KOC』チャンピオンになってんのに!
岡部:コント師全員に申し訳ないわ!
 
ハナコ インタビュー●(笑)。特典映像では、秋山さんのご実家へ行って、家族&親戚に優勝報告をするシーンがあります。そこでご家族の想いは聞いていますが、その想いを聞いていた秋山さんの気持ちは、どういったものでしたか?
秋山:やっと、とりあえず一瞬ホッとさせられただろうなというのがめちゃくちゃ嬉しかったですね。芸歴でいうと8年目なので、「さすがにそろそろ就職しなくて大丈夫か?」ということを母親とかは言っていたんです。やんわりと、「(お笑いを)やっていいけど、資格とか取ったら?」みたいな、退路の準備をすすめられる感じがあったんですよね。ハナコ3人揃ってみんなの前に現れたのは初めてだったんですけど、「顔出すだけでこんなに喜んでもらえるなんて」と思って、すごく幸せでした。
岡部:あの日は本当に楽しかったんですよね。
菊田:僕も超楽しかったです。
岡部:これだけでDVD作ってほしいくらい。
菊田:めっちゃわかる。あんな幸せ空間なかった。14分じゃ足りない、もったいない!
秋山:14分で十分だよ! ゆるいゆるい。
 
●次は菊田さんか岡部さんのご実家へ行く映像も見てみたいです。今後は、どういった活動をしていきたいと考えていますか?
岡部:コントですね。
秋山:うん、そうですね。
岡部:軸足はずっとコントに置いていたい。単独ライブをどんどんやって、それを毎回DVD出せたらいいなと思います。東京03さんみたいにね。かっこいいんだよなあ、やっぱり。
秋山:全国ツアーとかできれば。今まで見に来られなかった方にも見てもらえるようなことを、まずはやっていきたいです。ハナコは、顔が主だけど、引きで見てもらって楽しい部分もすごくあると思っていて。DVDは寄りで表情が見られるのでぜひ見てほしいですし、ライブだと好きなところが見れるので、どちらも楽しんでほしいですね。
菊田:僕は、これからも変わらず、2人についていくだけです!
 
TEXT:矢島由佳子
 
ハナコ インタビュー
 
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