結成30年、まさに平成を代表する漫才師・爆笑問題が、年末にベストセレクションを発売!! この約10年の出来事や事件をこれでもかというくらい笑いに変化させ、ネタとしてギッシリ詰まった永久保存版です。2人の貴重なインタビューとともに、一緒に平成を振り返りましょう。

 
爆笑問題 スペシャル・インタビュー
 
爆笑問題 スペシャル・インタビュー●(過去のDVDジャケットを見ながら)こうしてさまざまな人たちに扮したジャケットをズラッと見てみていかがでしょうか?
田中:大変だったのは2007年(ビリーズブートキャンプ)ですね。こういう外国の方のモノマネはもう今はできませんね。
太田:それを言ったら2017年(ドナルド・トランプ/イヴァンカ・トランプ)もやばいんじゃないの?
田中:なんで?
太田:付け鼻の問題があったよね?
田中:あーあったね。
 
●ジャケットそのものに時代の変化がありますね。印象に残っているジャケットは?
田中:個人的にはショーンKさんに似たのがうれしかったですね。
太田:僕はダルビッシュかな。いつもいくつか候補を出すんですが、いろいろ考えてギリギリできなかったこととかありましたね。

 ●まず一番最近、2017年の漫才を振り返っていかがですか?
田中:順番とかいろいろ考えた結果なんですが、“太田がテンション上がって一人芝居をやる”みたいなネタがいつもより多くて。
太田:そうそう、“葉加瀬太郎”さんのところね。あそこは大ネタが2つ重なったんだよ。それで結構息切れしちゃって大変だった。
田中:それで「(ここは)相当な山場よ」ってアドリブが出て。
太田:本番やってみて初めて「きついな」って思うんですよね。ネタ順は出揃った時点で、田中が「これやってからこれ」って決めるわけですよ。俺はその通りにボケていくんだけど、家で練習してるから、寝っ転がって軽ーくやってて。本気で練習したら声ももたないし、小声でやってるわけですよ。それを繰り返しやって本番になると「あ、これこんなきつかったんだ」って初めて知るみたいな(笑)。今回はそういうネタが重なったから、「ちょっと待てよ」って思ったんだよね。「この順番ないだろ」って。
田中:いや、ほんとはそのあとにまだちょっと厳しそうなネタがあったんですよ。それはさすがに厳しいなと思ってカットしたけど。
太田:そうだったっけ?
田中:そう。お化け屋敷ネタみたいなのがあったでしょ? それをこの順でやろうとしたんだけど、「ちょっと待て」と。「きついからこれはやめよう」って。ちょっとは考えたんですよ。似た感じのネタ、要はテンションの上がる一人芝居的なところを漫才の中で離したいという考えは当然あって、これについても大変だろうなって思いはあったんだけど、俺が思ってた以上にお前の本番の爆発がすごかったから。彼はどちらかと言うと、後先考えずに全力でやるタイプなんですよ。後のことを考えて声をとっておこうとか、そういうのはしない芸風というか、そういう信念でやってるので、だから、「ああ、これは確かに失敗した」と思いましたね(笑)。
 
爆笑問題 スペシャル・インタビュー
 
爆笑問題 スペシャル・インタビュー●太田さんのその爆発的なテンションは、この30年の中で変化はあったんでしょうか?
太田:時期によっていろいろですね。漫才を始めた当初は時事ネタよりも、わりとシュールな、「もしもこうだったら」みたいなネタばっかりやってて。単独ライブのときも、「犬がしゃべったら」とか、そういうネタをポンポンポンとやってる感じでしたね。そこから勝ち抜きみたいなことをやる時期になると、もっとテンポが早くて、5分の間に笑いどころをいっぱい詰め込んで最後尻上がりに上がっていくような、いわゆる勝ち抜き用のネタになって。そのあと、ゆったりテンポが落ち着いて、わりと時事ネタを1つ1つ4コマ的にやってくようになったり。長い漫才になるとお芝居チックなのも入れたり。そういう変化ですかね。
 
●では太田さんから見て、田中さんのツッコミの変化は?
太田:一切変わってない。変化なし。まったくの進歩がない。
田中:ボキャブラリーが少ないからね(笑)。
 
●30年の体力の変化はいかがでしょうか?
太田:最初に長い漫才をやったのは単独ライブなんですよ。1時間20分くらいかな。そのときはほんとにしんどかったね。
田中:そうだね。
太田:やったことがないから、ネタ作りも含めてまだやり方がわかってなくて。力の抜き方ができてないっていうか。
田中:1994、1995年とかかな。今から20年以上前だからね。
太田:今から考えると力入りすぎちゃってたよね。
田中:そうね。さらにその頃は当然1ステージじゃないんですよ。3ステージ、4ステージやってたときもあるんですけど、だいたい僕はもう最後のほうは声が飛んで。
太田:そう、飛んでた。ガラガラになってたよね。
田中:そこから比べるとだいぶ技術的にも上がったかな、声が枯れるようなこともなくなったし。
太田:「ここで力抜けるな」みたいなポイントが探せるようになったっていうのはあるよね。
田中:2006年のDVDはどうだっただろう。多少はできてるかもしれないけど。
太田:最初はお客さん入れずに、途中で止めるのもありでやってたから。(※現在は60分超えのノンストップ収録)
そのあと、笑いがほしいなっていうことでお客さんを入れてやらせてもらうっていうやり方に変わりましたね。
 
爆笑問題 スペシャル・インタビュー●今回のDVDは2008年から2017年までのセレクトが収録されていますが、振り返ってみていかがですか?
田中:ざっと見ると政治もたくさん変わりましたよね。政党が変わったり、知事ブームがあったり。僕自身も私生活で離婚もあって再婚もあって。“玉”なんてもっと前からですけど、しょっちゅうネタにされますから。
 
●“玉”のバリエーションも年々増えてますね(笑)。時事ネタを使ったボケ・ツッコミにもさまざまなバリエーションがあるのかなと感じます。
太田:パターンの繰り返しではあると思うんですけどね。「このネタだったらこっち行く」みたいな。そうじゃなくて、みんなに想像して笑ってもらうみたいなのとか入れたりね。何があるわけじゃなくて、単に想像して面白いみたいなこととか。
田中:“時事ネタ言ってボケて時事ネタ言ってボケて”だとさすがにワンパターンになるからね。
太田:どこまで飛躍できるかってことですよね。
 
●この30年の一番の変化は情報だと思いますが、ネタ作りは変わりましたか?
田中:それはもう、ほんとに。インターネットとかスマホが普及して、30年前から考えたらめちゃめちゃ違う。昔は僕が新聞を読みながら毎日ニュースをノートに1個1個書くって作業をしてたんですよ。「あ、このネタがあった」「これは難しいな」って、とにかく紙媒体から事件とか事故とか政治のことをバーっと書いてたので、ネタ作りの前にそのノートを作るのが大変でした。まだ作家さんもいなくて2人だけでやってた時代ですね。それを作家さんに頼むようになって、その頃からインターネットが普及し始めたので、今なんてもうパッとネタをみんなで共有できたり、本当に楽になりましたよ。それこそ昔はネタを作っても「あれ、この事実ってどうだったっけ?」ってなったらもう大変。
太田:そう、確かめようがないんだよね。「これいつのことだっけ?」とか。
田中:ネットがないですから「いつのこと?」ってなったら、「当時の新聞を調べるか」ってなるんですよ。次の日に図書館に行って過去の新聞を調べるかとか、あるいはそのときのことを知ってる誰かに電話をしたこともありましたしね。今考えたら気が遠くならないですか? 今なんて「これなんだっけ?」とか言ったら、パパパパパって調べて「これは前の年だよ」とか「これは大丈夫」ってすぐなりますもんね。
太田:もうわからなかったらボツにしてたよな。
田中:そうそう。前は「やめとこう」ってなってた。そこは本当に変わりましたね。
 
●最後にこのDVDをどう観てほしいか、メッセージをお願いします。
田中:平成も最後ですし「こんなことあったね」「こんな事件あったね」っていうネタをたくさんやっているので、このDVDで振り返っていただければ。
太田:俺らの漫才って旬なネタをやってるのですぐ古くなっちゃうんですけど、ここまで過去になると、今度は振り返るっていう楽しみがあると思うので、「あーこんなことあったんだ」という楽しみ方もしてもらえたらと思います。
 
爆笑問題 スペシャル・インタビュー
 
 
『爆笑問題のツーショット 2018 結成30周年記念Edition 〜爆笑問題が選ぶBest Selection〜』詳細ページはこちら