日本で会社役員をやっている超エリート外国人が、なぜか“お笑いはじめました”!? 日本語のミョーなところ、日本人の変わった習性を笑いに変えるネタで大人気の厚切りジェイソン待望の初DVD『WHY JAPANESE PEOPLE!?』がリリースされた。彼はなぜ、日本でお笑いを始めたのか? WHY AMERICAN PEOPLE!?

 

 
●『WHY JAPANESE PEOPLE!?』がリリースされますが、ファンにとっても待望の一作なのでは?
厚切りジェイソン(以下、AJ):そうなんですかね? あまりにも短い期間で話が進んだから、まだ実感が湧かないんですよ。
 
●このブレイクで、かなりの変化があったのでは?
AJ:会社役員と芸人の兼業ですが、おかげさまで芸人の仕事がかなり忙しくなりました。日中は芸人、夜は会社の仕事をしています。でも、楽しいですよ。
 
●今回リリースされる『WHY JAPANESE PEOPLE!?』ですが、漢字ネタしか知らない人にとっては、ジェイソンさんのネタの幅広さに驚くのでは? 「外国人から見た日本人」だけじゃなく、「日本人から見た外国人」の視点でも、ネタを作っていたり。もともとは、どちらのネタをやっていたんですか?
AJ:漢字ネタ以外はほとんど、DVD用に作ったネタです。こんなに一気にネタを作ったのは、初めて! なかなか大変でした。昔からあるのは「漢字」と、「外国人だから」「2020年オリンピック開催にあたっての諸注意」ですね。ただこの2本は、養成所の頃にやっていた荒いものだったので、DVD用に直しました。それ以外は完全に新作です。
 
●たくさんネタを作り、それをやるのは、大変だったのでは……。
AJ:ネタを作るのも大変でしたが、相談する人がいるので、まだいいんです。一番大変なのは、台本を覚える作業。僕にとっては外国語ですし、完璧に覚えるのはまぁ苦労しました。収録日も2日しかなかったですし。
 
●一番大変だったのは?
AJ:「KOKOROBOSOI」ですね。台本を完璧に覚えることと、あとメガネを外しているから何も見えない(笑)! ずっと何も見えない状態で完璧に思い出すのはなかなか辛いですし、セリフも長いんですよ。
 
●コンタクトを入れるという選択肢は?
AJ:……あったねぇ(笑)。ただ、メガネを外してやることが当日決まったので、どうにもなりませんでした。
 
●代表作の「漢字」は5作入っていますが、これは1日で収録したんですか?
AJ:いえ、2日に分けました。なぜなら、1日で収録すると、声が限界に達してしまうから。何しろ、絶叫しまくりなので(笑)。
 
●「ケントくんの憂鬱」は、“なるほどな〜”と思いました。やっぱりアメリカは会社でも、ファーストネームで呼び合うものなんですか?
AJ:呼び合います。でも日本人は、呼びませんよね。なぜなら自己紹介の時に、ファーストネームを言わないことが多いからなんですよ。このネタ自体に関しては、台本を覚えるのは楽でした。なぜならセリフが英語だったから(笑)。
 
●それでは、一番の推しネタは?
AJ:「和菓子のこころ」です。このネタは、テレビやライブではなかなかできませんから。DVD専用と言ってもいい、レア・ネタです。でも、自分で見ても笑えます。ネタをやっている時は、あまりにもバカげているから、つい自分で笑ってしまいそうになるので、それをこらえるのが大変でした。
 
●このDVDのオススメポイントは?
AJ:ジェイソンが英語をしゃべっている姿を見るのは、ほとんどの人が初めてなのでは。「ケントくんの憂鬱」で、ベラベラ英語をしゃべっています。珍しいと思うので、ぜひ観てください。
 
●ちなみに、アメリカにいるご両親は、息子のDVD発売を知っているんですか?
AJ:はい。“そうですか”と言っていました(笑)。アメリカだと、自分のDVDを簡単に作れるんですよ。“携帯で録画して制作した自分のDVDを1枚売りました”みたいな話が、よくある。そういうレベルだと、勘違いしているのかも(笑)。両親にDVDを送りたいんですが、たぶんリージョン(コード)が違うから観られないんですよね。まぁ、日本に遊びに来ることがけっこうあるので、その時に観せようと思っています。
 
●それでは、ジェイソンさんが感じる、日本のいいところは?
AJ:サービスがいい。お客様を大事にする。そういう国だから、お客様でいたいですね。アメリカとは、店員さんの態度が違います。向こうだと、すぐにチップを求められる。仕事なんだから、やれよー(笑)!
 
●日本に来てわかった、アメリカの良さは?
AJ:個人がより尊重されることです。“みんなと同じじゃなくてもいい”ことが当たり前になっている。日本だと、人と違うことが悪いことになっているみたいで。アメリカは実力のある人がどんどん出世していくし、成功報酬型が多いです。社内の上下関係は、年齢やキャリアじゃなく、成果を出しているほうが上。だって、会社に長くいても仕事のできない人は、別に必要ないでしょ? 日本ではそれが“いやー、大先輩ですから”となってしまう。年功序列、いらないね。
 
●続いて日本の笑いとアメリカの笑い、どう違いますか?
AJ:日本の笑いのほうが、より短いです。アメリカの笑いは、ひとりが30分〜1時間くらいしゃべっているのが、一般的。お客さんは食事をしながらスタンダップ・コメディをずっと観る、ディナー・ショーみたいな感じですね。
 
●ジェイソンさんが日本の笑いをやりたかった理由は?
AJ:お笑いが楽しそうだったからです。日本にいて、『エンタの神様』を観て、“やってみたい”となりました。当時はアクセルホッパーさんが好きだったんですが、リズム・ネタはやろうと思いませんでしたね。なぜなら、リズム感がないからです(笑)。
 
●日本で成し遂げたいことを、教えてください。
AJ:今、意識しているのは、2020年のオリンピック。ここで、代表的な外国人タレントとしていたいですね。日本と世界の架け橋的な存在になりたいんです。
 
●ぴったりですね。
AJ:んー、どうですかね。会社で似たようなことはやっているんですが、会社ではなく、もっと大きなスケールで、日本と各国の橋渡しをしたい。それが、今の夢です。
 
●そして今、ハマっていることは?
AJ:空き時間があると、twitterをやっています。『厚切りお悩み相談』をやっていて、先日も残業に関して相談されました。“効率の悪い仕事にごほうびが出るから、日本は良くない。グローバルでやっていけないよ”と答えましたね。あっという間にたくさんリツイートされました。
 
●最近のオフは、どう過ごしましたか?
AJ:娘を川沿いに連れて行って、ブランコを一緒にしたくらいですね。なかなか休みがないので、休日は家族サービスに努めています。
 
●最後に、メッセージをお願いします。
AJ:新しいことにも、いろいろ挑戦しています。たぶん、今まで日本になかったテイストのお笑いが入っていますので、ぜひご覧になっていただければ幸いでございます。
 

 
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