見た目はちっちゃくてカワイイ女芸人、ところが中身は……!? 昭和と平成の狭間に生まれた“ザ・関西人”Aマッソ。今、彼女たちがお笑い界に放つ新たな世界観に魅了される人たちが続出中です。異次元風でありながら、決して異次元ではない現実を突きつけてくる絶妙なワードの数々。三次元から解き放たれた映像の数々。ぜひDVDでじっくり鑑賞してください。

 

 
●初DVD収録した感想は?
加納:めちゃくちゃありがたいですが、正直あまりそのピントきてない部分もあります。夜中に見られたりするわけでしょ、夜中3時とか。大丈夫かな(笑)。うちらがやってる活動の中の一部を切り取ってもらったというか、今を記録してもらったという感じですかね。
村上:当日は結構バタバタしてて全然緊張しなかったです。あれよあれよと撮影になっちゃったので。気がついたら、「うわ、もうここまで撮ってる」って。
加納:単独では、熱に浮かされてやってまえみたいなところがある程度あったと思うんですけど、収録ではそれがまったくなくて、ある程度腰据えて演じることになるので、ちょっとこう、ノれるのかなっていう心配があったんですけど、そのへんはやりだしたら大丈夫でした。映像で見ると変な気持ちですよね。下手。下手やなーって思いました。
 
●DVDで見るよさとは?
加納:オモロいところを自分で見つけることができるっていうところですかね。
村上:(小声で)巻き戻しも。
加納:巻き戻しもできるし。自分で言えよ! なんで私が言わなあかんねん(笑)。
 
●DVDに収録されているネタで好きなところは?
村上:「富松」。やってて「私、富松やー」ってなりますね。
加納:……言葉足りないでしょー。1行しゃべったらあとの細かいところはそっちで埋めろみたいな空気出すでしょ。
村上:(小声で)ごめんなあ。
加納:ちっちゃい声で「ごめんなあ」じゃないねん(笑)! このネタは私がセリフとか全部作ってるんですけど、ビジュアルイメージは彼女が勝手になんか巻いてみたり、ほくろ足してみたりしてます。
村上:理想の家政婦です。
加納:私は「ナインセカンド」ですかね。映像とリンクできる劇場っていう利点を活かしたネタで。毎回単独では映像ネタを入れてるんです。ネタと同じくらい映像に肩入れしてます。幕間という捉え方ではないので、収録されているネタは13本って感じですね。うちらプレイヤーとしての能力に限界があるけど、映像はいかようにもなりますから。
 
●このDVDはどんな人におすすめですか?
加納:えーっと、19歳の、大学オモんなくて、音楽とかもあんま詳しくないけど、家出たいなーくらいの奴。
村上:何言うてんねん! 長々と。ビックリした。螺旋階段を見てたら目まわるようなアホに見てほしいです。
加納:それを言うてほしかった。
 
●現状のお仕事の満足度は?
加納:いや全然、1割ですね。うちらはテレビ志向なので、テレビに出られたら本望です。でもまあ理想は、もちろん舞台にも立って。
村上:レギュラー番組あって。朝なにか情報番組出たいな。
加納:海外の部族の間で踊るみたいなロケ番組があって。
村上:リンボーダンスしたい。
加納:で、自分らの好きなことできる深夜のコント番組が1本あって。
村上:教育番組みたいなのもやる?
加納:教育番組? きたらやりますわ。だるいけどな。
 
●お笑いを始める前と始めてからではお笑いに対する考え方は変りましたか?
加納:ベースは変わってないと思うんですけど、昔は「こんなんオモロいなあ」「こんなんやりたいなあ」って感じだったのが、仕事になったら「これはやりたくない」「こうはなりたくない」って、ないとこ探す作業っていう感じですよね。うちらお笑い始めて5年くらいほとんどウケてなくて、ずっとスベってにっちもさっちもいかんかったし。
村上:彼女新宿で叫んでましたよ。「クソがっ!!」って(笑)。
加納:劇場出番終わって外出て「う゛わあっ!!」って。
村上:むっちゃ怖かったわ。「わかるぞ」とは思ってましたけど、一緒に叫ぶのはちょっとね。
加納:もちろんスキルがないこっちも悪い、技術もないし。やりたいことがあるけど、どうやったらいいかわからん、やり方もわからん、下手、ウケない、「うわー!」です。その後、毎日舞台に立つようにして。月に20本以上は出てましたね。その時代はだいぶ糧になりました。反骨精神がすごかったので「覚えとけよコラ殺したるからな!」って思いながら。
村上:あははははは!
 
●学生時代は2人でどう過ごしてたんですか?
加納:お笑い番組はめっちゃ見てましたね。当時フィーバーしてたんで。「M-1グランプリ」もあったし、土日には必ず漫才番組もあったし。
村上:なんばグランド花月に新喜劇を観に行ったよな。
加納:「M-1甲子園」とか。ちょこちょこ。
村上:メッセンジャーさん観に行ったなあ。
加納: baseよしもと行ったりとかそんなのは全然なくて。詳しくはないです。
村上:プリクラとか撮ってましたし。
加納:普通の女子高生でした。
 
●いざ2人でネタを作り始めたら、お互いの印象が代わったりしましたか?
加納:180°変りましたよ。
村上:あははは! 爆笑ー!
加納:誰も笑ってないから(笑)。中学まで一緒で、高校は違う高校で、大学入ってからお笑いやろうとなったので、空白の3年間があったんです。私の中では“クラスでむちゃくちゃオモロい村上”で止まってたので、「お互い何個かネタ書いてこようか」ってなったときに、「ん? 3年間何してたん」って。
村上:「お」のオモロい言い方とかを披露して。「『お、おおぉ、オオオー』って言うねん」って言うたら。
加納:「OKOKOKOK、私書くわー」って、その日から私がネタ書いてます。共にネタ書いていけるもんやと思ってたのに。
 
●今はどのようにネタを仕上げていくんですか?
加納:ネタによりけりですけど、基本的には私が書いて、村上に渡してやってみて、2択出して選んでもらったり、わからんかったらやめるとか、「ここ違うな」とか意見出し合って変えていきます。お互い意見を譲らんとかはないですね。
村上:いや、うちはまだ義務教育です。
加納: 「どこ行くんやろどこ行くんやろ」って思いながら書きたいって感じですね。基本的に「このセリフ言えたら満足」っていうのがあるから、構成とか展開とかにはいつもダメ出しされるんですけど、そんなん要らんというか、オチきれいにとかできないです。オチどうでもいいから。
村上:もう言いたいこと言うてるから。
加納:もう電気消して、暗転してってなる。
 
●テレビなどで、台本があるタイプのお仕事はどうですか?
加納:それは楽しいですね、ちょっとMなんで。お笑い的にあんまり苦ではないですね。
 
●台本に乗っかった後に 何か言ってそうなイメージがありますけど。
加納:確かにね。
村上:ははははは!
加納:それはよしとしてもらって。耳ある大人としゃべるのは楽しいんですけど、耳ない大人おるでしょ、たまにね。おるよなあ? 聞いてへんのにもう説教始まってるやんみたいな。飲み会とかでも「今、相談した?」みたいな。なんで説教する流れになったんやと。
 
●ネタで昇華したりしますか? 
加納:いや、うちらあんまりあるあるとか、「こういう奴ムカつく」ってとこネタで突かないんですよね。そういうとこに能力傾けられないというか、それをネタにするってことが原動力にはならないんです。フリートークで言うくらい。
 
●今後Aマッソはどうなっていきたいですか?
村上:スキップで桟橋を渡るみたいな感じで進んで行きたいですね。
加納:全部やりたいですね。
村上:スキップで?
加納:……うん。まあ、あんまりないでしょ。ユーティリティな女芸人って。
村上:(小声で)ユーティリティやって。
加納:結局何年目かにみんな「あ、こっちで特化しよ」みたいなことになるけど、そうじゃなくて、ある程度15年目くらいまでいろいろやれてたら勝ちなのかなって思いますけどね。
 
●最後に読者の方にメッセージをお願いします。
加納:片手間に見てオモロいDVDでもなさそうなので、ちょっとずつでいいですわ。1日コント1本とかでもいいから、グッと見てほしいです。ザッと見んでいい、月に1本グッと見て欲しいですね。流し見せんとね。流し見したらほんまにオモんないと思う。うちらあんまりキャッチーではないから、意味わからへんと思います。
村上:ゆっくり咀嚼していってほしいです。
 

 
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